発行物
2015年8月26日

「こんにちは横浜市議団です」8.26号

最低賃金に関して神奈川地方最低賃金審議会等に申し入れ 最低賃金引き上げて景気を良くして

「こんにちは横浜市議団です」2015.8.26号日本共産党横浜市議団は7日、「神奈川地方最低賃金の大幅引き上げを求める申し入れ」を神奈川地方最低賃金審議会長の盛誠吾氏および神奈川労働局長の若生正之氏あてに行いました。
 厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は7月29日、2015年度の地域別最低賃金について、全国加重平均で時給18円増の798円とする目安をまとめ、30日に塩崎恭久厚生労働大臣に答申しました。神奈川県の引き上げ目安は3年連続19円で、目安どおりに引き上げると最低賃金は906円になります。

思い切った賃上げが必要というけれど・・・
 2010年に政府が設置した「雇用戦略対話」では、労働界、産業界も含めて、「早期に全国最低800円を確保し、2020年までに全国平均1,000円を目指す」ことが合意されています。
 報道によれば、菅官房長官は記者会見で、「経済の好循環を作り出して成長を刺激するには、思い切った賃上げが必要」と述べていますが、今回の引き上げの目安は人間らしく生活できる賃金を求める労働者の期待に応える額とは到底いえません。

自立できる賃金を
 神奈川県内の労働者が国と神奈川労働局長を相手に起こした最低賃金裁判で、26歳の女性原告が「時給910円で、1か月の給料は手取りで約13万円」「時給が1000円になっても手取りは14万円ちょっとにしかならず、独立するには足りません」と述べています。申し入れでは、生活できる賃金をめざして、時給1,000円以上にする方向で審議を行うことを求めました。

賃上げで税収増も
 申し入れで、大貫団長は最低賃金を引き上げて横浜の景気をよくしていきたいと語り、あらき議員は若い人が自立して生活できるようになれば少子化対策にもなると述べました。また、かわじ議員は働いても実質的に生活保護費以下という実態を改善すれば税収も増えることになると述べました。
 神奈川労働局労働基準部の広田光彦課長は、「申し入れは承りました。しっかり審議会に伝えます」と答えました。

JCPクイズ 5つの国を最賃の高い順に並べると?

給料に関するクイズ。日本の最低賃金の全国平均は749円(2013年度。現在は780円)。トホホな低さだよね。次の各国を、最賃の高い順に並べてみて! アメリカ、フランス、 オランダ、イギリス、日本
正解は下へ(日本共産党ホームページより。こちらもご覧下さい。)

 

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2015.8.26号(PDF版)

(JCPクイズの答え)
①フランス1084円、②オランダ1021円、③イギリス928円、④アメリカ753円、⑤日本749円。日本はなんと、ビリ!
 アメリカでは15ドル(約1850円)への引き上げが決められ、各地で引き上げが始まっています。
 GDPの大きい順に比べると、アメリカ、日本、フランス、イギリス、オランダの順。(数値は2012年度)


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