議会での質問・討論(詳細)
2015年10月2日

■医療局(白井まさ子)

わかりやすい駅への看板の設置、循環バスの増便を

白井議員:日本共産党を代表して質問します。よろしくお願いします。
まず、脳卒中・神経脊椎センターの循環バスの運行についてです。
アクセスしやすいようにということで、4月から循環バスが運行始まってますけれども、あらき由美子議員がぜひ運行をということで取り上げておりますので、その利用状況を伺いたいと思います。

加藤病院経営部長:4月から1日9便の運行を開始しましたが、徐々に利用者は増加しており、8月の実績では1日あたり54.2人、1便あたり6人となっております。

白井議員:これまで始まってから大変喜ばれていると聞いているんです。乗っていただくためには、お知らせが大事なんですけれども、周知はどういうふうにしておられるんでしょうか。

加藤病院経営部長:運行開始にあたっては、広報よこはま南区版への掲載や南区医師会への情報提供を行いました。現在は、病院ホームページや院内での掲示、時刻表の配布などにより周知しております。また、地域医療機関に配付している診療予約のご案内に時刻表や乗降場所を記載して、患者さんの紹介の際に周知していただいております。

白井議員:私も、先日、乗ってみました。使いやすさということで、改善していただきたい点がありますので、お伝えをしたいと思います。市営地下鉄の吉野町駅のそばの乗り場から乗ろうと思ったんですけれども、駅から近づく際に、全く立て看板が見えなくて、私でも行きつけなくて、通りがかりの方に聞いたような状態でした。街路樹の幹の向こうに立っているということなんですね。それから、南太田の駅の看板も、電柱の向こうに立っているので、全く見えません。せめて、立て看板は、駅の方向から近づいて見えるように立てていただきたいと思います。
  それから、もうひとつ、お知らせはしているんだということなんですけれども、駅を出てすぐに乗り場がわかるような、駅への表示を鉄道事業者さんにも働きかけていただいて、地下鉄は横浜市ですので、ぜひ連携してやっていただきたいと思います。 それから、乗っている方々、何人からも聞いたんですけれども、病院を出る最終便というのが2時25分発で、午後の受診を終えた方はこれに乗れないということなので、遅くしてほしいという要望を聞いております。
これからさらなる利用促進が必要ですけれども、どのように考えておられるのか、伺います。

加藤病院経営部長:今、先生からもご意見をいただきましたので、さまざまなかたちで検討していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 白井議員:ぜひ、お願いいたします。

事業費膨らむ市民病院の再整備、延期も視野に入れては

白井議員:続いて、市民病院の再整備についてです。
 5年後の2020年に開院ということを聞いておりまして、東京オリンピックと同じわけで、当然事業費が膨らむと。先ほどからも委員の中から指摘が出ておりますけれども。新市庁舎の膨らみぐあいが2割ということですから、ちょっとそれと比べてみますと、この市民病院で事業費2割膨らむということは80億膨らむということになりまして、500億円を超えるという額になるんですけれども。市庁舎とは違って、市民病院の事業費の半分は病院の収益で当てるということですので、病院の経営のこと考えるとあまりにもリスクが大きいと思うんです。どう考えて、どのようなことを今、行っているのか、伺います。

高橋病院経営本部長:建築コストの抑制は病院の経営上も必要なことでございまして、構造の採用については、たとえば地下構造物は最小限として、掘削費や残土処理費を発生させないような設計を採用しております。また、地下を掘らず、免震層を駐車場として活用すると、こういったことにも取り組んでおります。また、今回採用した設計は、三ツ沢競技場との間に病室を配置しておりませんので、特別の防音ですとか、そういったコストについては軽減をされるというふうに考えています。また、管理棟については、耐震構造として診療棟よりも簡素な構造を予定しています。また、民間事業者をエネルギー供給や利便施設について導入することにより、初期投資の抑制を図るなど、また主要備品についてはできる限り汎用品を使っていくと、こういったことで今コストの抑制に向けて鋭意検討をしているところでございます。

白井議員:この鋭意検討は、医療局としての検討なんでしょうか。どのような具体的には、方法、伺います。 高橋病院経営本部:今、基本設計の段階ですので、今後実施設計を進めていく中で、積み上げたコストが正確に明らかになってくるわけですが、設計段階でコストが上がらないようにさまざまな検討を設計業者と行っているところでございます。 白井議員:あまりにも大きなリスクですので、延期も視野に入れることが必要かと思いますが、検討の中で入ってはいないんでしょうか。

高橋病院経営本部:市民病院は横浜市民にとって非常に重要な医療を提供する機関設備施設でありまして、災害面あるいは感染症の面等々考えましても、一刻も早い整備が必要だということと考えています。現在の病院の機能も非常に設備的には低下しておりますので、我々としては予定通りしっかり進めていく覚悟で臨んでおります。

白井議員:大きな事業ですので、延期も選択肢にして、リスクがあまりにも大きいですので、再検討をお願いしたいと思います。意見です。

市民のニーズが制限されることがないような横浜版地域医療ビジョンを

白井議員:次の横浜版地域医療ビジョンについてなんですけれども、前の委員のみなさんの質問とだぶるところがたくさんありますので、1点のみ伺いたいと思います。
 国の医療の改革のおおもとの考え方というのは、社会保障を公的責任ではなく、自己責任よと、そういうのがおおもとにあって、市場を活用して、地域で助け合いをしましょうという、こういう方向があるわけなんですけれども。都道府県が医療の提供と医療費負担の双方に責任を持って、自ら給付と負担をコントロールする、つまり医療費がかさむようであったら、医療提供を抑制する、そして医療提供の水準を維持するには、その費用は自らの責任でやりくりする仕組みがつくられまして、それが地域医療構想を策定して、病床機能報告もしなさいよという、昨年できた医療介護総合確保推進法なんですけれども。
横浜市がこれから独自で横浜版の地域医療ビジョンつくるということになれば、ベッド数増やすにしても、それから機能別に整備していくにしても、それから介護と医療を連携してやっていくっていっても、こういうものが大前提で進めていけば、市民のニーズが制限されるおそれがありますけれども、それがないような独自の横浜版のものをつくっていただきたいと思いますが、考え方、どうでしょう。

城医療局長:現在策定しております地域医療構想は、県が設置をする地域医療構想調整会議で検討を進めているものでございます。この会議の中には、横浜市の医療関係団体をはじめ、先ほども申し上げましたが、医療局、健康福祉局、政策局、市立大学の附属病院長など、多数の本市関係者で構成されておりまして、会議の会長も本市の保険医療協議会の会長が担っていただいております。 こうしたことで、市民に対して適切な医療を提供していくという趣旨は、この会議の中できっちり反映をされていくようにしていきたいというふうに考えております。 いずれにしろ、まだ会議始まったばかりですので、今後我々もしっかり議論をしていきたいというふうに考えています。


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