議会での質問(詳細)

2009年3月11日

【2009年度予算特別委員会】「交通局」 河治民夫

交通局は市民の足として安全・確実・快適な公共サービスの提供を

河治議員:日本共産党を代表して、質問いたします。
 交通局は、横浜市が直接市民に責任を負う公共交通です。民間公共交通機関と比べても市民への公共交通サービスの責任は重いものです。「横浜市交通局経営理念」は、「市民の皆様の足として、安全・確実・快適な交通サービスを提供し、お客様に満足いただけるよう、経営力を高め、持続的な改善に取り組みます」とのべています。理念で述べている「市民の足として安全・確実・快適な公共サービスの提供」との観点で、交通局の現状をどのように評価しているのか、伺います。

池田交通局長:バスを走らせていくためには、経営がしっかりしていなければならないと思っております。そのために、21年度予算において改善型公営企業としてのこれからの経営基盤づくりを進めることができた、こう考えております。
 また、一方におきましては、お客様の満足度の向上に関しましては、いまだお客様の期待に沿う対応が十分できていないという状況もございます。私たちは、一人ひとりの職員が市営バス・地下鉄の経営はお客様からいただく料金によりまして成り立ち、そのことによって自らの生活を守るということを共有しまして、職員一人ひとりが主体的に改善に取り組む、そういう職場環境をつくることが大切である、こう考えているところでございます。

河治議員:ありがとうございます。市民サービスという立場から、点数で評価すると何点くらいになりますか。

池田交通局長:非常に難しい質問なんですけれども、何点というのは答えられないんですけれども、私どもが持っているバス路線のエリアに起きましては、路線網としてはほぼご期待のいただける路線網となっておりますし、先ほどいいましたように、職員の対応では若干まだお客様の期待に応えていない部分がございますので、これをお客様からご満足のいただけるレベルに引き上げてまいりたいと考えております。

赤字路線での減便はどのように決定し、どのように周知するのか

河治議員:つぎに、路線経営の導入についてですが、自動車事業において、収支により路線ごとの運行の内容の見直しをするとしていますが、見直しの判断の期間はどのような程度を想定しておられるか、伺います。

池田交通局長:路線経営につきましては、各路線が地域の特性や利用状況などをふまえました上で、個々の路線が持続可能な路線として運行をしていくことを目的としておりますので、特に期間を設けて検討しようということは考えておりません。

河治議員:赤字路線と判断した場合は、どのような対応策を考えておられるのか、伺います。

池田交通局長:赤字路線となった時に即、先ほども答弁申し上げましたけれども、廃止ということではなくて、どのように運行ができるのかということをまず考えていくべきかと考えております。その際にも、私どもとすれば、できるだけ多くのお客様にご利用いただくということが必要だと考えておりますので、区役所あるいは沿線の方々との連携を進めながら、その利用促進策を検討してまいりたいと思っております。

河治議員:あくまでもその路線を守るという立場から、どのように策をするかというふうに感じました。
 経営理念の「市民の足としての交通サービスの提供」と、路線ごとの経営判断と、ある意味では相容れない内容を感じるわけですが、整合性はどのように考えたらいいでしょうか。

池田交通局長:交通サービスの提供がどこまでできるか、最終的には経営判断によるものと考えているところでございます。その際、相容れない部分があるということでございますけれども、私どもとすれば乗車の状況、あるいは市の状況、あるいはその当該地域沿線の地域の地理的福祉的な状況、こうことを総合的に検討して、判断をしていくべきものと考えております。

河治議員:便数の削減など路線の利便性が後退するような変更の場合というのは、どのような過程で決定していくのか、そして事態を知らせ、利用者を増やし、暫定運行路線の営業路線化にした教訓に学びながら、路線の変更内容の周知は重要なことだと思いますが、どのように考えておられるか、伺います。

池田交通局長:まず、私どもからすれば、地域の沿線の方々に路線の収支の状況を知っていただくことが大切だろうと思っておりますので、その収支の状況や、それに対します今後の見通し、あるいは方向性、こういうものを明らかにした上で、その区役所や沿線のみなさまと連携をとりまして、利用促進策に取り組んでまいりたいと思っております。
 それでも収支が改善されないような状況の場合には、減便等について、先ほど申し上げましたように、今後の見直しの方向性をすでに明らかにしているわけですから、そういう減便等について沿線の方々に周知を行うというような法則を検討してまいりたいと思っております。

4月から生活支援バスサービス試行河治議員:つぎは、生活支援バスサービスの試行についてですが、導入に当たっての基本的な考え方、どうなのか伺います。また、2009年度の選定が中区と緑区になったのはなぜか、伺います。

池田交通局長:生活支援バスにつきましては、改善型公営企業としての地域への社会貢献策の一環として、交通不便地域の高齢者等のお買い物や通院など日常生活のご不便をやわらげるために、路線バスを走らせようとするものでございます。
 今回の選定の考え方でございますが、今回試行するにあたりまして、既存のバス路線網をふまえまして、その沿線の交通不便地域の状況、あるいは病院、商店街などの立地状況をみまして検討した結果、私どもからすれば中区と緑区の2か所を選定したものでございます。

河治議員:この生活支援バスも路線経営の考え方が適用されるのか、伺います。

池田交通局長:私どもとすれば、地域の社会貢献の一環としての取り組みでございますので、特に採算性を想定しているわけではございません。

河治議員:道路局の地域交通サポート事業と交通局の生活支援バスの整合性はどのように考えたらいいんでしょうか。

池田交通局長:私どもの生活支援バスは、既存の支援バス路線網を活用することを基本として実施をしたいと考えております。そのような制約のない道路局の地域交通サポート事業とは、そういう意味では事業の趣旨、方法というものが異なると考えております。

河治議員:ますます高齢化が進む中で、本市が主体となって地域交通網を整備するということはいっそう重要というふうに考えます。地域が主体で進める道路局の地域サポート事業より、生活支援バスを拡充するというふうに考えるべきだと考えますね。これ、副市長はどのように思っておられるか、伺います。

阿部副市長:先ほどの関係については局長の方からご答弁申し上げたとおりだと思っています。私、地域の交通に対するアプローチというのはさまざまで、これだけやればいいというかたちではなくて、さまざまな取り組みがあったほうがむしろこれからの地域の形態に即した対応ができてくるんじゃないかというふうに思いますので、いま議員はひとつの手法に特化したらというようなお話だと思いますが、私はむしろ道路局の事業は道路局の事業として伸ばしていくということが重要ではないかというふうに思っております。

河治議員:ひとつの事業に特化するということでいったんではなくて、横浜市自身が主体として、地域サービスの交通網をもっと真剣にいろんな面で考えていくことが大事じゃないかなというふうに述べたわけであります。

市民の願いがかなった暫定運行路線の営業路線化

 つぎは、暫定運行路線の営業路線化についてなんですけども、2年間限りとされていた暫定運行路線が、営業路線化になるということで、利用者から安堵の声が聞かれます。暫定路線の営業路線化に対して、局長はどのような思いでいらっしゃいますか、感想をお聞かせ下さい。

池田交通局長:58路線の再編時には、市民のみなさま、お客様に大変はご不便をおかけしたということを考えますと、今回の暫定運行路線の営業路線化につきましては、ある意味では苦渋の選択だったといえます。また、私どもとしては、交通局内部におきますさまざまな効率改善の取り組みによって、経営の見通しがたったことも、営業路線化への関と受け止めております。こういう意味では、非常にこれまでの経過、職員の努力、こういうものを考えますと、感慨深いものがございます。
 このようなことを考えていきますと、私どもとしてはさらにより多くの方々に利用していただき、採算の取れる営業路線となることを強く期待をしていますとともに、このために私どもとして沿線の方々や区役所と連携して、さらなる利用促進に取り組んでまいる所存でございます。

河治議員:廃止決定され、緩和措置として暫定的に2年間だけの運行とされた路線が、予想を超える増加・横ばい、こうした傾向、利用状況をつくったことが、営業化路線に進んだということだというふうに思います。まさに、利用者が路線を救ったものではないかなと。
 そこで、沿線住民への利用者の思いを局長はどのように受け止めておられるのか、伺います。

池田交通局長:路線を残してほしいという要望は、存続というかたちで私どもは受け止めることはできたと。このことは、先ほど申し上げましたように、多くの職員の努力の上にたったひとつの成果というふうに受け止めております。私とすれば、今後は要望された方々を含めまして、より多くの方々にご利用いただいて、本当に営業路線として運行できるようにもっていけたらいいなというふうに思っているところでございます。

河治議員:営業化路線にするに際して、利用者や沿線住民、町内会になぜか、その経過なども丁寧に進めるべきだというふうに思います。町内会とか、その説明会はどのように行われたのか、またそのなかでも感想・要望がどんなかたちで出されたのか、それに対して交通局はどう受けておられるのか、伺います。

池田交通局長:関係します区役所と連携をとりながら、区連会、自治会等へ出向きまして、暫定路線の営業路線化につきまして、昨年の12月から1月の間にのべ19回の説明を行ったところでございます。
 主な感想につきましては、残ってよかったなと運行の継続につきまして率直に喜んでいただいた方々も多かった反面、減便などの見直しを行うことについてのご不満もいただいたところでございます。
 また、意見やご要望につきましては、今後の存続や増便、朝夕の運行などについてのご要望がありました。
 このようなご意見・ご要望に対しましては、私どもとしては真摯に受け止めてまいりたいと考えております。とにかく、先ほどから申し上げていますように、4月からは営業路線化としますことから、ご要望をいただいた方を含めまして、より多くの方々にご利用いただけるものと思っているところでございます。

河治議員:私は、改善型公営企業として再出発した交通局なんですけども、経営もさることながら、あくまでも、冒頭申しました交通局経営理念の立場で、市民の足を守ってほしい、こういうふうに思っております。やはり、そうすることが公共交通としての責任、これがやっぱり市民が一番望んでおられることだというふうに思いますので、やっぱり経営のこともさることながら、その市民の安全それから安心、交通網のサービス、ここに力をいれていただきたい。そのことを申し上げまして、終わりにさせていただきます。ありがとうございました。

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