議会での質問(詳細)

2016年10月13日

■道路局(岩崎ひろし)

岩崎議員:まずは、スライドの許可をお願いします。

高速道路に偏重した予算

岩崎議員:道路局の決算から伺います。スライド(スライド1)を見てください。道路局スライド1

岩崎議員:グラフの赤い部分が横環関連です。下の2つが維持・保全関係です。横環関連だけが突出して伸び続け、一般道路の整備や保全の遅れが一層深刻化しています。2015年度決算を振り返っての所感を伺います。

中島道路局長:午後もどうぞよろしくお願い申し上げます。 
 横浜環状道路に関する事業費ですが、北西線整備が本格化したことで、27年度決算は309億ということで、26年度の171億から増加をしております。横浜環状道路以外の道路整備費は、27年度は266億円ですが、23年度の257億円以降はほぼ同額で推移をしてございます。
 維持管理費につきましても、27年度は258億円でございまして、21年度の244億円以降ほぼ同額で推移をしておるところでございます。厳しい財政状況の中でございますけども、横浜環状道路以外の道路整備および維持管理にも一定水準が確保ができているというふうに考えてございます。

岩崎議員:日本共産党は、横環南線・北西線は抜本見直しという立場ですが、あえて言っておきたいと思います。高速道路偏重予算は、道路規模の縮小、完成時期の延期などによって見直す時が来ているということを申し上げておきたいと思います。

環状南線工事実施にあたり住民の暮らしと財産を守る立場を貫け

岩崎議員:次に、横浜環状南線事業です。進捗状況と今後の見通しを伺います。
 池本横浜環状道路調整担当理事:用地取得が進みまして、準備ができたところから説明会などで住民のみなさまに工事内容等ご説明をし、現在までに工程のポイントとなる全てのトンネル区間で工事に着手しております。今後も事業者である国や東日本高速道路株式会社と連携し、工事の進捗に応じて沿線の方々に工事内容等ご説明しながら、32年度の開通に向けて事業を推進してまいります。

岩崎議員:私は、昨年の予算の総合審査で、南線に関連して質疑をしています。その際、地元の意見や要望について、市長からは事業に反映できるように、また国にもさらに強く意見を申し上げていきたいと答弁をいただいています。答弁を改めて確認します。

中島道路局長:南線につきましては、国等と連携して説明会等を行っておりますので、地元の状況については国も十分に承知しております。本市としても、これまで地元のみなさまからいただいたご意見について、できるだけ事業に反映できるよう国に働きかけております。
 また、施行の安全性の確認等につきましては、事業者とともに地元のみなさまに丁寧に説明しながら事業を進めてまいりますけれども、国にもさらに強く意見を申し上げていきたいと思います。

岩崎議員:今の答弁で、市は事業者であると同時に、沿線住民の暮らしと財産を守る立場にあることを確認できたと思います。
 これから取り上げるのは、高速道路に反対とか賛成とかの立場を超えて、全住民にかかわる問題として、いくつか伺っていきます。
 私は先日、庄戸から飯島地区にかけて視察しました。スライド(スライド3)を見てください。全線でこうした工事が行われています。これまで事業者は、工事に係る説明会、質問への回答等々、約束事項を重ねてきています。今、重要なことはこれを順守させることです。そこで市は、これらの約束事項をどのように認識しているのか、伺います。

中島道路局長:工事着手前には工事説明会を開催し、地域の方々からいただいたご意見をできる限り工事計画に反映できるよう努めていると認識をいたしております。また、工事着工後も現場見学会等を開催し、地域の方々に工事の進行状況などを確認していただくほか、例えば公田インターチェンジ周辺では沿線自治会と事業者および本市で構成します横浜環状南線安全対策協議会を設け、工事の進行状況の確認、安全パトロールおよび意見交換を行っております。このように工事の進捗に応じて事業者と連携し、地域の方々の参画のもと確認を行いながら、工事を進めていると認識してございます。

岩崎議員:これから大規模な工事が、沿線に甚大な影響を与えながら、長期に続きます。一連の約束事項を事業者に順守させる責任は市にあると思いますが、確認します。

中島道路局長:説明会や自治会の方々との話し合いでご説明したこと、あるいはそのいただいたご意見に対する見解が約束ごとであると考えてございます。
 説明会での説明資料はホームページで公表するとともに、説明会におけます主な質問や回答の内容について広報紙を発行するなど、どなたでもご覧になることができます。また、工事施工後も現場見学会等を開催し、地域の方々に地域に工事の進行状況などを確認をいただいているところでございます。今後も本市として事業の実施状況をしっかりと確認し、必要があれば事業者に申し入れや働きかけを行ってまいります。

岩崎議員:次に、それでは現場で何が起こっているかということです。
 まず、スライド(スライド2)を見てください。庄戸トンネルの本線6車線が、4車線に変更されています。スライド(スライド3)のとおりですね、これは同じ地点の断面図です。トンネルの大きさが全く違っています。
道路局スライド2 1995年に、平成7年ですね、に6車線、これが2014年には4車線へと変更されています。前の局長は、私の質問に対して、これは議会に説明するような大きな変更ではないと答弁しています。大きな変更じゃないという理由と根拠、これを伺います。

池本横浜環状道路調整担当理事:今、スライドに出ております釜利谷ジャンクション付近の都市計画決定は、ランプ部分を含めて一番外側の線の内側、面的な区域で定めております。今回はその区域の内側で暫定的な整備を行うものでございまして、区域は変わらないということで都市計画変更の手続きは行っておりません。なお、平成7年当時の南線の都市計画では、車線数は決定事項ではございませんでした。道路局スライド3

岩崎議員:それでは、現行都市計画法だと車線数の扱いはどうなっていますか。

池本横浜環状道路調整担当理事:現在の都市計画法では、都市施設の種類、名称、位置および区域を定めるものとするとともに、面積その他の政令で定める事項を定めるよう努めるものとするということになってございます。現在の政令では種別および車線の数、その他の構造を定めるよう努めることとなっておりまして、本市では車線の数を定めていない路線については、都市計画決定内容を変更する機会にあわせ、定めております。
 今回は、都市計画を面的な区域で定めた、その内側で暫定的な整備を行うものでございまして、区域は変わらないというふうでございますので、都市計画変更の手続きは行っておりません。

岩崎議員:現行法なら、都市計画決定の変更手続きが必要になる大きな変更です。最終的に6車線で完成させるから変更の必要ないと、こういう説明のようですが、その完成はいつ頃になるんですか。

池本横浜環状道路調整担当理事:将来的な、その6車線の整備でございますが、将来の道路ネットワークの整備状況や交通状況を踏まえながら判断していくというようなことで聞いております。

岩崎議員:それは何十年位になるんですか。

池本横浜環状道路調整担当理事:時期については、まだ決まっておりません。

岩崎議員:4車線を6車線にしないといけないことになるんだけど、これに要する費用、どれ位かかります。

池本横浜環状道路調整担当理事:事業費の算出にあたりましては、算出していないというふうに事業者からは聞いております。

岩崎議員:全然答弁になってないと思うんだけど。
 これ、今の話を聞いていると、完成時期は半永久的に先です。これは何十年も先になると思います。莫大な費用がかかることはもう明らかです。これは事実上完成形の変更じゃないですか。どうですか。

池本横浜環状道路調整担当理事:先ほどもご答弁申し上げたとおり、今回は都市計画を面的な区域で定めた内側で暫定的な整備を行うというふうなことでございますので、都市区域は変わらないというふうなことで都市計画の変更手続きは行っていないということでございます。

岩崎議員:ちょっと答弁としては全然納得しませんけど。
 4車線に変更することはね、私は別に反対じゃないんです。ただ、前の局長が大きな変更じゃないというふうに答弁しているわけですよ。つまり、議会に説明する必要なしということを言っているわけですね。これはね、事業者の、今答弁あったような言い分をそのまま鵜呑みにしただけの話なんですよ。だから、市の態度としては、これはね、けしからん態度だと思うんです。この点、きちんと説明する必要あると思うんですけど、局長、どうですか。

中島道路局長:繰り返しのご答弁になってしまうかもしれませんけど、釜利谷ジャンクションにおいて南線の本線から横浜横須賀道路に接続するランプがこう分かれてから合流する区間について、都市計画事業には6車線で示されていると、その都市計画は面的な区域をあくまでも定めたものでありまして、当面暫定的に4車線で整備するということについては、やはり都市計画の変更にはあたらないというふうに考えてございます。適宜、必要な変更等については議会のみなさま方にもご説明してまいりたいと考えてございます。

岩崎議員:今回の6から4にした変更はね、ちゃんと報告すべき内容だということを言っておきます。

トンネルの工法は住民との話し合いで決めよ

岩崎議員:次に、トンネルの工法です。
 地元は、本線トンネルの低土被り区間は非開削工法で工事をしてほしいと、一貫して強く望んでいます。事業者が一方的にことを進める中で、地元との話し合いで整備方針を決めていくべきだと調停を申し立てていました。本年春、調停は和解に達し、話し合いの継続が合意されています。にもかかわらず、事業者は引き続き開削工法で工事を行うと説明していると聞いています。これは、あまりにも合意に対して不誠実じゃないですか。
 市は、話し合いの継続というこの合意を維持する必要があると思うんですけど、どうします。

中島道路局長:事業者から説明会等を通じて非開削工法を望まれるご要望があるということは十分承知しているということでございまして、引き続き工法について検討を進めているところでございます。本市としても、工事について安全第一で確実に施行を進めていくということが重要であると考えてございます。
 また、できるかぎり工事活動周辺の地域の方々のご負担にならないように騒音振動など周辺環境の影響の抑制や工事期間を極力短くするなど総合的に検討を進め、工法を決定していくことが必要であると考えてございます。さらに、引き続き工法の検討について地域の方々と話し合いを続けることが必要と考えております。

岩崎議員:ちょっとくどいですけど、大事なとこなんで、もう1回確認しておきますけど、話し合いの継続を事業者には求めていくということが市の態度だと、確認していいですか。

中島道路局長:そのとおりでございます。

市長は脱硝装置の設置を強く働きかけよ

岩崎議員:次に、脱硝装置の設置です。
 市も事業者も、これまで脱硝装置の設置を前提にしていました。ところが、事業者は脱硝装置の設置は計画していないと説明していると聞いています。市は、栄区連合町内会から出された要望書に、市長名で換気所周辺の緑化や脱硝装置の設置等、環境に配慮した取り組みを事業者に働きかけると回答しています。この回答どおり脱硝装置の設置を事業者に求めるべきと思いますけれども、市はどう考えてますか。

中島道路局長:議員ご紹介のとおり、周辺環境への影響を心配する声が多かった中で、都市計画や環境影響評価の手続きにおいて、脱硝装置の導入について市長意見が出されているわけでございます。また、地元の栄区連合町内会からも換気所の環境対策についてご要望をいただいてございます。そのため、脱硝装置は必要と考えておりまして、事業者へ設置を働きかけてまいります。

岩崎議員:市は設置を求める、そういう立場だということを確認しておきます。

地盤沈下対策は第三者意見を聞く体制の確立を

岩崎議員:次に、地盤沈下対策です。沿線住民は、深さが30から40mの大規模盛土造成地の直下で行われる大規模なトンネル工事で地盤沈下が引き起こされることを恐れています。これは当然の心配だと思うんですよね。北線では、地盤沈下監視委員会を設置して、道路の完成後も継続して監視をして対応するというふうにやっていると聞いています。この南線においても、地盤沈下対策が絶対に必要だと思います。盛土地域をずっと通りますから。どう考えているのか、伺います。

池本横浜環状道路調整担当理事:事業者の取り組みといたしまして、地盤沈下が発生しないように、必要な箇所には地盤改良工事を実施するなど万全を尽くしまして最善の施行方法を実施していくということで進めていきます。

岩崎議員:今の答弁の、万全の対策とって起こらないようにするということを言っていますけども、言っているだけじゃ全然駄目です。今まで紹介したように、ちゃんとやらないんだから。ズルズルとやってしまうわけですよ。だから、履行を担保する措置が必要だと思うんです。どうします。

中島道路局長:万が一の場合に備えて、トンネル周辺におきまして地盤変動に密接に関係します地下水の観測、そして地盤の変動状況を測定する測量、および家屋調査等を実施をしております。説明会等でこうした施行方法や調査をご説明するとともに、説明会資料をホームページ等で公表しております。
 工事の施工にあたりましては、あらかじめ事業者が地下水位や地盤高等を調査し、工事の前後で比較できるようにしておりますので、本市としてはこうした調査結果についても公表するように働きかけているところでございます。さらに、事業者と連携して沿線地域のみなさまに取り組みをご説明してまいります。

岩崎議員:それはさっきの答弁で分かるんですよ。だけどね、専門家がちゃんと見て心配があるかないかってことは、ちゃんと判定していかなかったら、住民の場合は素人ですからその報告されるまんま受け止めるしかしょうがないわけですよ。これ何かの仕組みをつくらないといけないと思うんだけど、これ、どうしますか。

中島道路局長:一部重複しますけど、工事の施工にあたりましては、あらかじめ事業者が地下水位や地盤高等を調査し工事の前後で比較できるようにし、本市としてはこの調査結果についても公表するように働きかけていきます。また、工事施工に際しまして地盤変動の事実判定や発生原因について疑義が生じた場合については、事前事後の調査結果をもとに専門知識を有する第三者の意見を聞くことについて、事業者に働きかけていきます。

岩崎議員:その第三者の意見を聞いていくということですけれど、それは体制としてちゃんと確立するんですか。

中島道路局長:現段階では具体的な組織とかそういったことを構築しているわけでございませんので、引き続き事業者とも話し合いを続けていきたいというふうに考えてございます。

岩崎議員:体制をちゃんとつくらないとダメです。今の局長の答弁、これちゃんとやるということの担保として聞いといて、いいですか。

中島道路局長:ご答弁申し上げたとおりでございます。

現場をよく把握して遵守事項を確実に履行させよ

岩崎議員:次は、工事が環境被害を起こしている問題です。
 スライドをちょっと見てください。これ(スライド4)が現場の写真ですが、ここにこういう騒音・振動のモニター表示器が設置されています。これ(スライド5)が拡大した写真です。道路局スライド4
 現場を見て驚きました。計測器が鉄板で囲った状態で設置されています。これで正しく設置されているのか、伺います。

池本横浜環状道路調整担当理事:規制に関する基準につきましては、敷地境界線で定められております。今スライドで出ます白いパネル、これ工事の仮囲いでございますけど、その向こう側は工事者箇所でございまして、敷地境界はこの工事箇所のこの住宅側、仮囲いの外側にあたりますので、そちらの方に計測器を設置したものでございます。
 しかしながら、仮囲いの効果が及ばないような高い位置にあるような場所の測定ができないというふうな状況でございますので、この件について事業者にもすでに申し入れておりまして、仮囲いの上段部に計測器の機器の位置を変更するようなかたちで変更しました。今後とも沿道の状況をよく把握して対応するように、事業者に申し入れてまいります。道路局スライド6

岩崎議員:あのね、その設置し直すというのは当然のことなんですけど、これまで、これで良しとしてきたわけですよ。これ、何ですか。市としてちゃんと現場見てないんじゃないの、これ。どうですか。

池本横浜環状道路調整担当理事:これまでも私ども事業者と、それから地域の自治会の方と一緒に、工事の施行場所を一緒に現地を確認したりとかいうふうにしておりまして、そうした中で、たとえば自治会の方からいろんな話をいただいたりとかいうふうにしてございます。そうしたことについては、その内容に応じて対応をさしていただいているというふうなことでございまして、今回のこの件については、私ども今回伺いましたので、伺った段階で速やかに対応さしていただいております。今後とも現場の状況に応じて必要な対応をさしていただきたいというふうに考えております。

岩崎議員:計測器の直近のお宅におじゃまして、実際の騒音を体験させてもらいました。そのお宅は1階も2階も仮囲いより高い位置にあるので、騒音がストレートに入る、非常にうるさい状況でした。とても朝から晩まで耐えられないですよ。これ。
 そこで環境保全のルールや、市が発行している手引きの精神、これを順守させるために、市はどう対応します。

中島道路局長:先ほど池本理事からもご説明がありましたが、事業者の取り組みとしては、計測器の確認や作業前の点検等を行いながら、規制基準を超えないよう注意し、作業を進めているところでございます。また、粉塵対策につきましても、適宜散水を行うとともに、工事車両の住宅地内の通行台数の上限を定め、極力少なくさせるなど、生活環境の配慮に努めております。横浜市としても、周辺環境への影響について基準を超えないようにするとともに、できる限り抑制するよう事業者に働きかけているところでございまして、引き続き対応をしっかり実施するように働きかけてまいります。

岩崎議員:遵守事項を確実に履行させるために、市としてどういう処置とります。

中島道路局長:先ほどもご答弁申し上げましたが、本市としても現場にしっかり足を運び工事の実施状況を確認をいたしまして、必要あれば事業者に対して対応をしっかり実施するように働きかけてまいります。

道路局スライド6岩崎議員:スライド(スライド6)を見て下さい。環境にやさしい高速道路を目指しますと看板にあります。しかし、現場はやさしいとは程遠い状況です。約束やルールを事業者に誠実に履行させなければなりません。 沿線住民の暮らしや財産を守るために、市としてさらに踏み込んだ対応が必要だと思います。副市長に、そのちゃんと処置をとる決意を伺います。

平原副市長:南線につきましては、これまでも全線の約7割の区間を地下掘割り構造とするなど、可能な限り環境に配慮した計画になるよう調整を進めてまいりました。また、工事中の周辺環境に対して、基準を守ることはもとより、できる限り影響を抑制するよう働きかけているところでございます。
 今後も周辺への影響をできる限り少なくするとともに、地元のみなさまからいただいたご意見について、できるだけ事業に反映できますよう本市として事業者に働きかけ、さらに事業者と連携し地元のみなさまに丁寧に説明を行いながら事業を進めてまいります。南線は非常に重要な路線でございますので、本市としてもしっかりと対応しながら進めてまいります。

岩崎議員:終わります。

  • 2017年 市民要望アンケート

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