- 日本共産党 横浜市会議員団 - http://www.jcp-yokohama.com -

「こんにちは横浜市議団です」12.21号

原発避難生徒へのいじめ問題での対応は“教育の放棄”
宇佐美さやか議員(神奈川区選出)が一般質問

「こんにちは横浜市議団です」2016.12.21号 横浜市議会では9日に一般質問が行われ、宇佐美さやか議員が日本共産党を代表して、災害時避難所となる地域防災拠点での訓練、社会福祉法人夢工房の不正に対する市の対応、原発避難生徒へのいじめ問題、市長の平和への取り組みについて、林文子市長等に質問しました。

学校に訴えたのに1年7か月も放置
 原発事故後に小学2年生で福島県から横浜市に避難した、現在中学1年生の男子生徒が、転校先の市立小学校で長期にわたっていじめを受けていたことが明るみに出ました。被害を受けた生徒は小学5年生の時に、同級生などから「賠償金あるだろう」などと高額な金銭の要求がされ、保護者は学校にいじめを何とかしてほしいと訴え出ました。しかし、教育委員会が調査委員会を立ち上げたのはその1年7か月後でした。

寄り添う姿勢が欠如
 宇佐美議員は、教育委員会が長い間にわたって訴えを放置し、親子を苦しめたことは、原発避難者へ寄り添う姿勢が欠如していたといわざるを得ないと主張しました。また、教育長の反省の弁が、問題が報道されて1か月も後だったことなどから、児童・生徒・保護者も含め、世論も、学校と市教委の対応について不信感を募らせていると述べました。

現教育長のもとでは信頼回復は困難
 教育委員会が設置した第三者によるいじめ問題専門委員会の報告書では、今回の対応は“教育の放棄”とまで断じています。宇佐美議員は、失われた信頼を回復し、市民に開かれた教育行政をめざすことは、現教育長のもとでは困難だと主張し、教育長の任命権者である林市長の考えをただしました。
 林市長は、大変反省しており、教育長には第三者委員会からの指摘を誠実に受け止め、今回の事案の検証と再発防止の検討を着実に進めるように指示したと述べました。岡田教育長は、十分な支援ができなかったことについて大変申しわけない、しっかり検証し再発防止に生かしていかなければならないと述べました。

◎質問と答弁は、こちら「一般質問」をご覧ください。

12・26熊本視察報告会と高林教授講演会

 日本共産党横浜市議団は11月、熊本地震の被災地を訪れ、被害状況や避難所運営、行政の対応などについて、視察しました。その報告と、自ら被災し避難所生活を送った高林秀明教授の講演会を行います。
 お誘い合わせの上、お越しください。

日時 12月26日(月)午後2~4時
場所 平沼記念レストハウス2号室(横浜文化体育館横)
報告 古谷やすひこ市会議員
講演 熊本学園大学社会福祉学部

◎くわしくは、こちら「12・26熊本視察報告会と高林教授講演会のお知らせ」をご覧ください。

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2016.12.21号(PDF版)