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横浜開港祭でのペトリオットと護衛艦たかなみの一般公開に抗議し、中止を求める声明

2017年5月31日

日本共産党神奈川県委員会 委員長  田母神 悟
日本共産党神奈川県会議員団 団長  井坂 新哉
日本共産党横浜市会議員団 団長  荒木 由美子

6月2日、3日の両日開催される「横浜開港祭2017」で航空自衛隊武山分屯基地の地対空誘導弾ペトリオットPAC2が横浜港大さん橋に、また海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」も一般公開されることが報じられた。ペトリオットの展示に関する経過については詳らかではないが、横浜開港祭を所管する横浜市文化観光局は、「自衛隊神奈川地方協力本部から、実行委員会へ展示の依頼があり、実行委員会がこれを了承した」と説明している。

「横浜開港祭」は今年で36回を迎える歴史と伝統ある行事であり、横浜市外からも多くの方々が訪れるイベントである。問題は、このような「開港記念祭」に、ミサイル防衛を担う主要装備であるペトリオットPAC2や護衛艦「たかなみ」を海洋観光の拠点となっている大さん橋で一般公開することである。これまでの「横浜開港祭」においては、今回のような防衛装備品が展示されることはなかった。

開催地である横浜市では、1970年12月に「平和都市宣言に関する決議」を、さらに1984年には「非核兵器平和都市宣言に関する決議」を横浜市会で行っている。また、昨年策定された「横浜市国際戦略」のなかでも、これまで横浜市が行ってきた様々な国際平和に関する事業に対して国連からピースメッセンジャー都市の称号が与えられ、横浜市の国際平和への寄与は高く評価されていることが記されている。このような経過からみれば、今回の「開港記念祭2017」での「ペトリオット」や護衛艦「たかなみ」の一般公開は、これまでの横浜市の国際平和に向けて培ってきた信頼を傷つけるものであり、「横浜開港祭」のイベントとして相応しいものではないといわざるを得ない。北朝鮮の度重なる暴挙は世界の平和と安定にとって許されざる重大な脅威であるが、この問題の解決は国連安保理の声明にあるように、対話を通した平和的かつ包括的な外交的解決しかない。

日本共産党は「横浜開港祭2017」での「ペトリオット」や護衛艦「たかなみ」の一般公開にたいして強く抗議し、その中止を要求するものである。

以上

訂正)当初「パトリオット」と表記していましたが、正式名は「ペトリオット」でしたので、訂正いたしました。