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公開性と透明性のある教科書採択の実施を求める緊急の申し入れ

横浜の未来に関わる教科書採択は、公開性と透明性を高めよ

日本共産党横浜市会議員団は13日、小学校道徳教科書の採択について、岡田優子横浜市教育委員会教育長あてに申し入れを行いました。

申し入れには、あらき由美子団長、白井まさ子、古谷やすひこ両副団長、北谷まり議員、宇佐美さやか議員が参加しました。直井指導部長ら3人が対応しました。

現在、来年度から使用される小学校道徳教科書の採択手続きが進行しています。

日本共産党は、道徳教育については、憲法の理念に沿った市民道徳を育む教育とすることを主張し、上から「こうあるべきだ」と押し付ける教科化に反対です。

しかし、文科省は、教科化を強行し、小学校が2018年4月から、中学校が19年4月から実施となります。横浜市内では、教科書展示会で小学校道徳教科書8点を読み比べた市民から、特定の教科書に「しつけ」・「礼儀」の押しつけ、現職総理大臣の写真掲載、薩摩藩出の明治維新の元勲の“偉人”化、国旗・国歌の扱い、特定企業の宣伝につながる経済界の成功者の持ち上げなどが見られ、こんな教科書を子どもたちに渡していいのかという心配の声が多数寄せられています。

教科書採択の基本方針では、「教育委員会は、(教科書取扱)審議会答申を受けて、その権限と責任において慎重に審議し、公正かつ適正に、教科書の採択を行う」としています。しかし、これまでの教科書採択では、学校現場の声は聴取されていません。教科書取扱審議会の答申で評価の低い教科書が一部採択されています。投票は無記名投票です。投票にあたっての意見表明も任意です。しかも、直接傍聴しようにもわずかな定員で極めて限定的です。実質的には密室で行われているのと変わりがありません。

あらき由美子団長は、「これでは、公正かつ適正とは言えず、採択された教科書への信頼が得られない」と強調し、下記5つの点を緊急に申し入れしました。

1、採択をする教育委員会会議日程を速やかに公開すること

2、採択会場は、傍聴希望者全員が傍聴できる会場とすること

3、学校現場の声を聴取する仕組みを導入すること

4、採択にあたっては、各委員が適切と判断した教科書について意見表明をおこなうこと

5、採択時の投票は、記名投票とすること

申入書はこちらをご覧ください。

申し入れ書を手渡す党市議団=7月14日

市内図書館で展示されている道徳教科書①

市内図書館で展示されている道徳教科書②