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宇佐美さやか議員(神奈川区選出)が議案関連質問

現在の寿町が抱える福祉、医療、住まいの課題に

行政として正面から向き合う施策を

IMG_19112017年第3回横浜市議会が始まりました。8日の第1日目では議案関連質問が行われ、宇佐美さやか議員(神奈川区選出)が登壇しました。

現在、中区寿町にある「寿町総合労働福祉会館」の再整備計画が進められています。同施設は、1974年に開設し、福祉施設やハローワーク・市営住宅も合わさった総合的施設ですが、耐震対策などが必要となり、建替えによる再整備を行うことになりました。計画では「健康コーディネート室」「作業室」「機能訓練・運動スペース」などの新たな機能も設けられます。しかし、以前の施設は、3畳一間の簡易宿泊所で生活を送る方々にとって、囲碁や将棋を楽しむなど、自由な時間を過ごすことができる数少ない憩いの場となる「娯楽室」がありましたが、建替えでそのスペースが半分近くに縮小されることになります。

宇佐美議員は、この娯楽室のスペースの縮小は、福祉ニーズを踏まえるという再整備計画の目的から少し離れてしまっていると指摘し、少なくとも、娯楽室のスペースは、従来と同じ面積を確保するよう計画を見直すべきではないかと主張しました。

また、かつての日雇い労働者の街から、高齢者の街となった寿地区では、認知症の高齢者や障害者が増えていて、簡易宿泊所に入っていても、追い出され、路上生活者にならざるを得ない事態も生じていることから、入居施設や夜間対応の医療機関が求められていると述べ、そのための施策展開を求めました。今の寿地区では、簡易宿泊所の建て替えがいたる所で行われているが、そのほとんどは、3畳一間のつくりで、非人間的な住環境は、改善されないまま繰り返されていると指摘。この現状を打開するには、行政が動く他に方法がないと述べ、横浜市として寿地区の街づくりをどう進めていくのか、市長の姿勢を質しました。

林市長は、今後も健康面や交流をサポートする施策を進めていくと答弁しました。

◎質問と答弁は次をご覧ください。なお、実際には質問と答弁がそれぞれ一括して行われました。