申し入れ等
2018年8月16日

横浜ノース・ドックでの米軍と自衛隊による合同「軍事」訓練等の中止の申し入れ

2018年8月16日

横浜市長 林 文子 様

日本共産党横浜市会議員団
団長 荒木 由美子

7月26日、防衛省南関東防衛局から横浜市に対し、8月下旬及び9月中旬、瑞穂ふ頭/横浜ノース・ドックにおいて陸上自衛隊と米陸軍との実動訓練(オリエント・シールド)の一部を実施すること、並びに訓練概要について情報提供がありました。
これを受け、横浜市は、南関東防衛局に対して、弾薬搬入が行われないこと、市街地上空でのヘリコプターの飛行を避けること、施設の機能強化につながることのないこと等4項目の要請をしています。

8月下旬に行う訓練内容は、ヘリコプター5機、その他装備品を搭載した米軍艦船が着岸、陸揚げ、ヘリは給油・整備点検後訓練場所に向け離陸、その他装備品は、大型車両に搭載後訓練場所にむけ出発となっており、自衛隊の関与内容は明示されていません。
また、ヘリの飛行ルートも、大型車両の通行ルートも、装備品の中身も不明のままです。

オリエントシールドの目的は、「陸上自衛隊と米陸軍の部隊が、それぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する場合における相互連携要領を実行動により演練し、相互運用性の向上を図る」とあり、訓練を実施する米軍の部隊は、人員850名、60mm・120mm迫撃砲、対戦車誘導弾、ヘリコプター等と示されています。
日米共同の軍事訓練そのものです。この軍事訓練に使用する武器をノース・ドックで自衛隊が参加して搬入出させる訓練は、横浜ノース・ドックを港湾施設から訓練施設へと基地機能を強化させるものです。
これは、横浜港の軍港化であり、静観できません。先に行った横浜市の国への要請は、市民の平和と安全の願いからすれば中途半端と云わざるを得ません。

さらにオリエントシールドに先立って、8月22日~23日、自衛隊がノース・ドックにおいて警護訓練を実施します。
これは、自衛隊に警護出動命令が内閣総理大臣から出された際に米軍施設において効果的な警護が実施できるよう、米軍と共同で警護に係る訓練を実施するもので、陸上自衛隊員40名程が参加します。この訓練もノース・ドックの港湾施設から軍事訓練施設への基地機能強化以外何物でもありません。

本年4月のCV22オスプレイ5機の陸揚げ、横田基地への飛行という事実と照らし合わせると、有事の兵站拠点化、軍事基地化の様相となっていることは明らかです。米軍との共同訓練は、安保法制化での米軍・自衛隊の一体的強化の具体化であり、横浜港のノース・ドックがその場となっていることは到底容認できません。

横浜市の市是である「市内米軍基地の早期全面返還」の見地から、以下の点について国に申し入れることを要請するものです。

1、瑞穂ふ頭/横浜ノース・ドックでの米軍と自衛隊による実動訓練(オリエント・シールド)及び陸上自衛隊警護訓練実施は、提供施設の基地機能強化につながるものであり、中止すること。


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