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■道路局(岩崎ひろし)

◆岩崎委員 委員長、スライドの使用を後でしますので、よろしくお願いします。

○関委員長 どうぞ。

◆岩崎委員 では、早速伺っていきますが、まず道路費についてです。

スライドを見てください。(資料を表示)これはいつも使っているスライドですけれども、道路費の予算の推移がわかります。予算構成が高速道路偏重になっているため、道路整備費、維持管理費の予算が抑えられ、道路整備費約250億円、維持管理費約270億円とほぼ同額で推移しています。そのため急ぐべき事業が先送りされ、市民生活に影響が出ています。ここからは、私の地元の道路整備や道路維持管理等、これは実態がわかりますので戸塚区の事例を挙げて聞いていきます。

まずこれは、桂町戸塚遠藤線、上倉田戸塚地区の高島橋のかけかえ事業です。これが1つ、それから2つ目に国道1号線不動坂工区、3つ目に県道大船停車場矢部線、上倉田から下倉田の道路拡幅事業について、2014年から2018年の5年間の事業の進捗状況を伺います。

◎成田建設部長 まず、桂町戸塚遠藤線の高島橋かけかえ工事についてですが、平成25年度から仮橋の工事を進め、平成28年11月に交通を切りかえております。その後、平成29年度から平成30年度にかけて、旧橋に添架されておりましたガス、水道、NTTのライフラインを順次仮橋に移設を行いました。現在、旧橋の撤去工事を行っております。

次に、一般国道1号不動坂工区についてですが、平成25年度、平成26年度の2カ年間で不動坂交差点から戸塚駅方向への140メートル区間で拡幅工事を行いました。また、平成26年度から平成30年度の5年間では用地補償契約を16件締結し、約600平方メートルの用地を取得しました。

県道大船停車場矢部線上倉田下倉田間道路拡幅事業については道路部長からお答えいたします。

◎中村道路部長 県道大船停車場矢部線上倉田下倉田間道路拡幅事業についてですが、これまでも継続的に用地取得に向けて測量調査や設計業務、地権者との交渉を行っています。平成29年度には約20平方メートルの土地を取得しました。

◆岩崎委員 いろいろやっておられるということの報告でしたけれども、しかし、現状は、スライドにあるように、市民から見ると、この5年間基本的には何も進んでいないというふうにしか見えません。

次に、市民要望で最も多いのは、道路の維持管理費や安全施設整備等です。迅速、確実に対応することが求められます。そこで、平成29年度に戸塚土木事務所に寄せられた維持管理、安全施設整備にかかわる市民要望の件数を伺います。

◎中村道路部長 平成29年度の陳情件数は約3000件です。

◆岩崎委員 次に、平成29年度の18区土木事務所の執行額、そのうち戸塚土木事務所が執行した道路等管理費、維持費、交通安全施設等整備費の金額を伺います。

◎中村道路部長 平成29年度における18区土木事務所全体の執行額は約147億2700万円でした。このうち戸塚土木事務所では、道路の清掃などを実施した道路等管理費について約4700万円、道路の補修や街路樹管理などを実施した道路等維持管理費として約7億700万円、区画線や防護柵などを整備した交通安全施設等整備費として約4000万円を執行しました。

◆岩崎委員 次のスライドを見てください。これは、路面が荒れていて補修が必要なところです。平成26年度から平成33年度にかけて8年かけて進めている、次は舞岡台の舗装改修工事です。これの総事業費及び年平均執行額、それと平成29年度までの執行額を伺います。

◎中村道路部長 平成26年度から平成33年度までの総事業費は約2億5000万円を予定しています。平成29年度までの4カ年の事業費は約1億円です。

〔岩崎委員「1つ聞いているのに答えていない。年平均幾ら使ってきたか」と呼ぶ〕

◎中村道路部長 舞岡台の舗装補修工事の年平均ですけれども、年度によって補修額はまちまちですけれども、ほぼ年平均3000万円でございます。

◆岩崎委員 次に、元日本油脂工場付近から高島橋までの間の草刈りですが、費用がどれぐらいかかったか。これは草刈りの前の状態です。これが、草刈りが終わるときれいになります。これが幾らか。

◎中村道路部長 今年度、延長620メートルで実施し、事業費は約18万円です。

◆岩崎委員 次はこれです。これは矢部団地周辺ですけれども、東戸塚小学校のスクールゾーン対策で実施したあんしんカラーベルトの設置費用は幾らでしたか。

◎中村道路部長 延長380メートルで実施し、事業費は約140万円です。

◆岩崎委員 土木事務所への配付額は全市的に10年間ほぼ横ばいで推移しています。一応横ばい状態で計算すると、1区平均約8000万円程度となります。先ほど答弁があったように、寄せられる要望件数は3000件ということですから、先ほど紹介した3つの事例だけ前年度の決算で出ている数字ですけれども、3158万円になります。これの何倍というよりも、2桁の倍数で要望は寄せられているわけですから、これでは到底足りないわけです。土木への配付予算は大幅に増額しないと間に合わないと思うのですけれども、見解を伺います。

◎乾道路局長 道路事業につきましては、これまでも横浜経済の活性化と市民生活の利便性に向上する整備と、市民生活の安全安心、また市民ニーズを踏まえました維持管理の両面で、それぞれ必要額を確保して取り組んでまいりました。今後も、道路ネットワーク全体としての機能を早期に発現するため選択と集中を図り、横浜環状道路、また都市計画道路などの整備に必要な予算を確保してまいります。またあわせまして、土木事務所への配付予算を初め、道路修繕や清掃、橋梁などの維持管理、保全などにもしっかりと対応するための予算を確保してまいります。

◆岩崎委員 今お答えがあって確保していくということのようですけれども、そうはいっても、特に土木に配付する予算というのは十四、五億円でずっと推移しているわけです。だから、にわかにそれが倍になるとかはとても考えられないのですけれども、もう一度全体の予算の状況を見てお尋ねします。先ほど冒頭で表を出しましたけれども、このグラフに見えるように、平成31年度を書くともっと極端に赤が大きいのですけれども、そうはいっても横浜環状道路事業の先はもう見えたところに今来ているわけです。だから、市民要望の強い道路整備、安全施設整備、維持管理、保全等に思い切って予算配分を行うべきだと考えます。

道路局は、先ほど答弁されたように、局の中ではそれなりに努力されているということは承知しています。少ない予算でも、私は戸塚土木事務所を例に出しましたけれども、これは事情がわかっているから出しているだけで、戸塚土木事務所は相当頑張っててきぱきやってくれていますので、戸塚土木事務所がよくやっていないということを言っているわけではありません。だから、土木事務所への予算をもっと大幅にふやして市民要望に応えてほしいということを特に強調して、これは局だけでなかなか対応できない予算の全体の配分にかかわることだと思うので、突然ですけれども、副市長、予算配分の観点を答えてください。

◎平原副市長 大変厳しい予算財政状況の中で予算の整理を毎年しているわけでございますけれども、将来に向けて必要な投資もしなければいけない一方、市民生活に身近なところでの予算をしっかり確保する必要があると思います。全体のバランスの中で、市民生活関連予算についてもしっかり確保できるように努力していきたいと思います。

◆岩崎委員 では、次に行きます。戸塚駅の東口駅前広場の利便性向上について伺います。

戸塚駅東口の喫緊の課題としては、バス路線の混雑緩和とバリアフリー化です。そこで、進捗状況と今後の方針、平成31年度予算について伺います。

◎曽我計画調整部長 2月に戸塚駅周辺地区住み続けたいまち・みちづくりプランを策定しました。この中で、バス路線の混雑緩和は、東口駅前広場に発着している県道瀬谷柏尾方面を運行するバス路線発着場所の西口への移転や明治学院大学行きのバス路線発着場所の移転を対応策としています。また、バリアフリー化は、バス路線移転の進捗を見ながら広場全体の乗降場所の再編等による改善方法を検討することとしています。平成31年度予算では、住み続けたいまち・みちづくり推進事業として1000万円を計上しています。

◆岩崎委員 プランを策定して順次やっていこうという答弁でしたので、ぜひ期待したいと思います。

そこで、問題はこのプラン策定で終わりではないわけで、スピードを上げて事業を進めることが大事です。今答弁がありましたように、バス路線の一部を西口に移転するということとか、乗降場所の再編成をやるということで、タクシー乗り場を広場の外周部分に移動するというようなことを聞いています。当面の改善策ですけれども、その2つのことの実現のスケジュール感を答えてください。

◎曽我計画調整部長 プランでは、対応策の時期をそれぞれ短期、中期及び長期でお示ししています。バス路線の混雑緩和について、県道瀬谷柏尾方面を運行するバス路線発着場所の西口への移転は短期の3年以内、明治学院大学行きのバス路線発着場所の移転は中期の5年以内を目標に実施していきます。バリアフリー化は、バス路線の混雑緩和の進捗を見ながら進める必要があるため長期の5年以上にしていますが、早期に実現できる改善方法についてもあわせて検討していきます。

◆岩崎委員 ありがとうございます。少しよくわからないのでもう一回聞きますけれども、乗降場所が西口に少し回せるということが実現したら、タクシー乗り場を外側に回せば、タクシー乗り場に今行くのに、階段を何回も上がったりおりたりしないと行けないわけです。だから、これだけでもやってほしいという声は物すごく強いわけです。だから、外周に移すということについてはっきり目標を定めてやっているのかどうか、この点をはっきり答えてください。

◎乾道路局長 今の戸塚の東口のバリアフリー化のお話ですけれども、委員も御案内のとおり、車椅子の方が地下鉄からタクシーにお乗りになる場合、地下鉄のホームから改札のコンコース、コンコースから1階レベル、さらに1階からペデストリアンデッキに上がる、それからペデストリアンデッキから、タクシー乗り場はターミナルの真ん中の中島にあるということから、地下鉄御利用の車椅子の方は4回エレベーターに乗らないとタクシー乗り場に行けないということが御不便をおかけしているということで我々は認識しております。

そういうことから、今委員もお話しのとおり、タクシー乗り場を中島から外縁部に持っていければ、地下鉄から2回エレベーターを御利用いただくことでタクシーに乗れるということから、今検討をこれまで進めているところです。ただ、その中では、今の瀬谷柏尾方面、それから明治学院大学行きのバスを、瀬谷柏尾については西口側、明治学院大学行きのバス乗り場について、また駅前広場の外側に出すということで今検討を進めていまして、それによって駅前広場のキャパシティーを広げてタクシー乗り場を外縁部に持っていこうかということを考えています。

そのスケジュール感ですけれども、どうしてもそれは玉突きの事業になってきますので一斉にできることではございませんけれども、タクシー乗り場の外縁部に持っていくことにつきましては、先ほど曽我部長からも御答弁申し上げたとおり、長期の5年以上かかるのではないかということで考えています。ただ、いずれにつきましてもスピード感を持って対応していきたいと思っております。

◆岩崎委員 ぜひ期待して見ていますので、よろしくお願いします。

これをやるには、バス事業者との協議とか、それから当該路線の利用者、あるいは当該路線が運行している地域の理解がどうしても必要だと思います。これは苦労されていると思いますけれども、この辺の理解を得る見通し、努力はどのようになっていますか。

◎乾道路局長 これまでにも、プラン策定に当たりまして地域の皆様やバス事業者等と検討を重ねております。また、区民、市民の皆さんからも御意見をいただきまして、一定の方向性を出して対応策としてプランに盛り込んでおります。実施に当たりましては、交通管理者の同意、また発着場所の具体的な移転先などさまざま解決すべき課題がございますので、バス事業者とともに引き続き取り組んでまいります。また、バス路線の移転の影響を受ける利用者及び地域の皆さんの御理解が得られるよう、引き続き丁寧に説明していきたいと思っております。

◆岩崎委員 戸塚駅東口の問題というのは非常に大きな懸案事項で、長い間の課題です。たびたび副市長とはこの問題で議論してきていますので改めて、これは改善策を打ってもまだ課題が残るわけです。だから、東口を何とか便利な東口にするように、ひとつ市としての決意を聞かせていただきたいと思います。

◎平原副市長 今委員からお話しいただきましたように、バス路線の混雑緩和、それからバリアフリー化につきましては、もう今となっては長い間御不便をおかけしてきた大変重要な課題だと認識しているところでございます。今回2年という時間をかけて、地域の皆様あるいはバス事業者等々に御協力をいただきましてようやくプランがまとまったという段階でございまして、あとは実行に移すだけということでございますが、バス路線の移設、それから大学送迎バスの発着所の場所の確保といった、これからまだ課題もございますが、できるだけ早く実現できるように努力をしていきたいと考えております。

◆岩崎委員 終わります。