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「こんにちは横浜市議団です」08.25号

ノース・ドック見学会は米軍の“PR”に
~小中学生に基地体験企画、日本共産党は米軍に市民権を与えるとして批判~

「こんにちは横浜市議団です」2010年8月25日 横浜市と市教育委員会は19日、小中学生を対象の見学・体験企画「子どもアドベンチャー」の一環として、米陸軍の基地である横浜ノース・ドックの見学会を行いました。今年で3回目の企画です。応募で当選した小中学生34人と保護者28人が参加しました。同行取材した河野建一赤旗記者に話を伺いました。

 最初に市基地対策課会議室で米軍基地についての紹介があり、市内の米軍基地の総面積が横浜スタジアム180個分になるという説明に、親子から驚きの声があがりました。
 ノース・ドックでは第836米陸軍輸送大隊のルーハン港湾部長らが出迎えて説明。戦車などの戦闘車両を海岸へ運ぶための上陸用舟艇に乗って、実際に船の舵を触ったりする体験もあり、お菓子・飲み物・ステッカーのお土産付きです。
kengaku0825 「どうしてアメリカの基地が日本にあるの?」という男の子の質問に、輸送大隊司令官のグレゴリー・バン中佐は「日本とアメリカは同盟国で仲良くしている。受け入れてくれてどうもありがとう」と答え、宣伝に必死の様子でした。

 日本共産党横浜市議団は9日、横浜市長と都市経営局基地対策担当理事に対し、小中学生に戦争を展開する軍事施設を見学させることは問題だとして、見学会の中止を申し入れました。大貫憲夫団長は、「見学会は結果的に米軍に市民権を与える企画になっている。市は、市内米軍施設の早期全面返還の立場にしっかり立つべきだ」と、見学会を批判しています。

全面返還の立場で早期に池子の返還を

 また党市議団は9日、米軍池子住宅追加建設計画について、逗子市と連携して、中止と撤回を国に求めるよう、横浜市長らに申し入れました。
 担当理事は、「横浜市は協議を受ける立場で、最終的には全面返還を目標としており、その点で共産党と変わらない」と述べました。 

横浜ノース・ドック

nosedoc0825 神奈川区瑞穂町、鈴繁町、千若町2丁目にあり、土地52ヘクタール、建物8ヘクタール。
 この施設は、第836米陸軍輸送大隊、在日米海軍横須賀補給センター、日本区域艦船支援隊等が使用しています。ふ頭地区では、大型・小型船舶用バース、野積場、倉庫等があり、物資の搬出入や軍人・軍属等の移動に伴う貨物輸送業務等が行われています。郵便地区では、極東からペルシャ湾に至る米海軍関係の郵便業務を行っています。
 また、陸上自衛隊が土地1,155平方メートル、建物1,155平方メートルを共同使用しています。(横浜市ホームページより)

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「こんにちは横浜市議団です」2010年8月25日(PDF版)