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「こんにちは横浜市議団です」12.21号

横浜市議会が閉会 あらき議員が討論
道理にかなった市民の熱い願い、請願の採択を

  2011年第4回横浜市議会は16日最終日を迎え、あらき由美子議員(写真)が日本共産党を代表して議案等に対する反対討論を行いました。

利用者拡大の努力もせず「アプレ」廃止するな

 横浜市福祉保健研修交流センター条例の一部改正案は、利用者数の大幅な減少や収支不足などを理由に、同センター(港南区上大岡、ウィリング横浜)内にある宿泊施設と体育室およびフィットネスルーム、スポーツジムなどを廃止するものです。
 あらき議員は、実際にスポーツ施設「アプレ」に行って実情を調査し、施設内の歩行専用プールが腰痛等のリハビリに適した条件に設定されているなど公立施設ならではの配慮があると評価。利用者は存続を強く望んでおり、利用者拡大の努力もせずに廃止すべきではないと主張しました。

巨額な事業費の高速横浜環状道路計画は見直せ

 横浜市は、高速横浜環状道路計画の一環として、総事業費2200億円(うち公費負担1150億円)をかけて、北西線(青葉区~都筑区、延長約7.1㎞)を整備しようとしています。
 あらき議員は、市が整備利用のひとつとして保土ヶ谷バイパス(保土ヶ谷区~町田市、延長12.9㎞)の混雑解消をあげているが、混雑緩和のために事業費529億円の国道246号線をまたぐ事業が国で行われており、約8割も進んでいると指摘。
 計画立案から30年以上が経過した同計画の見直しと、北西線の整備理由についての検証が必要だと主張しました。

学童保育の充実は37万超の市民の願い

 学童保育の充実・発展を求める請願は、37万3185人の方から寄せられたもので、運営費の増額、施設の安全の確保、小学6年生までに補助金対象を広げることを求めています。
 こども青少年局長は、運営費の増額は精一杯努力していると言っていますが、利用者にとって平均月額1万6千円の保育料は重い負担となっています。
 あらき議員は、保育料が払えない家庭では全児童を対象とする「はまっ子ふれあいスクール」を利用するしかない場合もあり、請願項目は市の努力でできることであるとして、採択を強く主張しました。

中学校給食は自治体の責任

 横浜市立中学校給食の実施を求める請願について、あらき議員は、今や政令市で全く中学校給食をやっていないのは横浜と大阪、堺市だけであり、学校給食法で位置づけられている給食は食の教育そのものであるとして、栄養バランスのとれた給食を提供することは自治体の責任と述べました。

請願18件中16件が不採択

 採決の結果、市長提出の一般議案30件、教育委員など人事議案2件、議員提出議案2件はいずれも賛成多数で可決されました。
 請願は、「重度障害者医療費助成制度に関する意見書の提出方について」等2件が全員賛成で採択され、議員の辞職勧告を求める請願2件が継続審議、その他16件の請願は賛成少数で不採択となりました。

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「こんにちは横浜市議団です」2011年12月21日(PDF版)