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「こんにちは横浜市議団です」11.14号  

福祉パスを有料にしないで!
障害者団体ら51団体が要望書を議会に提出

 障害者が無料で市内のバスや地下鉄に乗れる福祉パスの有料化に対して、反対の声が多くの障害者から上がっています。

3200円は障害者にとって大きな負担
 横浜市会議長と健康福祉・病院経営常任委員長あてに11月6日、「福祉パスに利用者負担(3200円)を導入することはやめてください」という要望書が、身体・知的・精神障害者の団体31を含む51団体、個人2名から提出されました。
 要望書によれば、「働きたくても働く場所がなかったり、理解不足のために働くことができない障害者にとって、3200円は大きな負担の1歩になりかねません」と訴えています。

市民意見募集の結果からは
 横浜市が行った「障害者の外出支援制度見直し案」に関する市民意見募集の結果報告書によれば、福祉パス・タクシー券の見直しの考え方に「理解できる」と回答した人は「よく」と「おおむね」合わせて62.3%ですが、自由回答を記入した人の41%が反対しており、報告書でも「見直しについて理解はできるものの反対であるという意見を示している」と書かれています。

委員会でも各会派から異議続出
 11月5日に開かれた健康福祉・病院経営常任委員会で、日本共産党の古谷やすひこ議員はこのような結果をどう見るかと質問。健康福祉局長は、施策が変わることで困る人が多くなるのは問題だし、対応が必要と答えました。また、自民党、民主党、公明党、みんなの党からも様々な異議が噴出しました。
 見直し案では「利用頻度の低い方にご遠慮いただくための一律定額の利用者負担金の導入」となっていますが、なぜ有料化するのかの理由に全くなっていません。


福祉パスについての自由意見の主な内容

【賛成】負担は導入すべき 8.8%、負担は理解できる・仕方ないと思う・やむをえない 4.6%
【反対】有料化反対・負担は困る・現状維持で・無料のままがいい 29.2%、負担額を安くしてほしい 2.7%、所得ごとに段階的な負担、収入に応じた負担を 3.2%、負担金の支払を分割してほしい 0.2%
【その他】感謝している・助かっている・今後も継続して利用したい 12.1%、交通事業者に対し、利用ごとに課金するシステムを導入すべき 2.0%、利用者だけに郵送、毎回申請させる仕組み等更なる適正化 2.1%、1人5万円は知らなかった・5万円の根拠を知りたい 1.4%、更なる利用範囲拡大要望(他電鉄、隣接市など) 2.1%、福祉パスと福祉タクシー券併給してほしい 4.8%
(「『障害者の外出支援制度見直し案』に関する市民意見募集報告書、2012年10月、横浜市健康福祉局障害福祉課」より作成)

「障害者の外出支援制度見直し案」に関する市民意見募集については横浜市のホームページのこちらをご覧下さい。

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。

「こんにちは横浜市議団です」2012年11月14日(PDF版)