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「こんにちは横浜市議団です」12.26号 

12月議会閉会 福祉パス有料化条例は継続審査に

 横浜市第4回定例議会は25日閉会し、障害者がバスや地下鉄に無料で乗車できる「福祉特別乗車証」(福祉パス)を年1800円に有料化する条例案は、全会一致で継続審査となりました。
 19日に開かれた担当常任委員会では、「(当局提出資料や当局が来年早々に行う障害者団体等への説明会で出た意見を)慎重に精査」(自民・黒川議員)、「丁寧に(審査を)やっていく必要がある」(公明・竹内議員)、「もう少し慎重に考えていきたい」(民主・麓議員)、「さまざまな要素を踏まえて結論を出していくべき」(みんな・望月議員)などの意見が各会派から出されました。
 日本共産党の古谷やすひこ議員は、「ただ生きるだけでも非常に厳しい状態にある方々に有料にするのは本当に間違った施策」と指摘し、「よりいいものにしていくということであれば継続審議はいい」と述べました。
 障害児者の生活と権利を守る神奈川県連絡協議会など5団体は6日、「福祉パスにお利用者負担を導入しないでください」という緊急声明を発表し、「働きたくても働く場所がなかったり、理解不足のために働くことができなかったりする障害者にとって、金額がいくらになろうとも大きな負担の一歩」と訴えました。

12/20 古谷やすひこ議員が一般質問
高速道やめて橋・トンネルの維持管理を

 横浜市議会の一般質問で古谷やすひこ議員(写真左)は、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板落下事故は道路維持管理費を削減した結果とも報道されていることにふれ、横浜市でも、道路やトンネル・橋などの維持・管理には莫大な費用が必要で、橋だけでも今後50年間で約3700億円かかると述べました。一方、高速横浜環状北西線(市費約650億円)の建設計画が始まっています。
 古谷議員は、「新たな高速道路を作っている場合ではなく、市内道路等の維持・管理にこそ、しっかりお金をかけるべき」として、新設の北西線などの建設を直ちに中止するよう求めました。
 林市長は、「高速道路整備も道路の維持管理も、ともに市民生活の安全安心の確保や横浜経済の活性化に必要不可欠であり、引き続きしっかり取り組む」と答えました。

12/25 岩崎ひろし議員が反対討論
㎡単価36円の緑地を1万円で取得?

 横浜市議会の最終日、岩崎ひろし議員(写真右)が議案と請願に対する討論を行いました。
 京浜急行が所有する栄区上郷町所在の土地を取得する議案では、当該土地を含む栄区の市街化調整区域の山林は、固定資産評価額の平均価格が㎡単価36円であるのに、取得単価が10,500円となっています。岩崎議員は、みどりアップ事業として緑地保全のために土地を取得することには賛成だが、取得額が評価額の291倍であることについて、「横浜市財産評価審議会答申の評価額に基づいて算出」との説明だけでは、納得できるものではないと主張。「今回、地主の京浜急行に支払う金額は約21億円と莫大な金額。これだけの金額を支払う以上、その根拠が明確でなくてはなりません」と述べ、本市が取得する土地の価格の確定手続きの透明性を確保できるように改善することを求めました。

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「こんにちは横浜市議団です」2012年12月26日(PDF版)