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■2013年度予算特別委員会「交通局」大貫憲夫議員(2013.03.11)

あざみ野駅にエスカレーター設置を早急に

大貫議員:共産党の大貫です。委員長、あとでパネルを使わさせていただきます。よろしくお願いします。
あざみ野の駅のバリアフリー化の問題で質問したいと思うんですけど、一般論なんですけども、地下のホームから地上に上がるまでの手段ですね、それについて説明していただけますか。

二見交通局長:答弁申し上げます。23年度末に、これまで未整備でありました蒔田駅にエレベーターを設置いたしまして、市営地下鉄すべての駅におきまして、ホームから地上までのエレベーター移動が可能となったわけでございます。今後、少子高齢化の進展を考えますと、駅構造上の問題ですとかコスト面の問題ですとか悩ましい問題ありますが、エレベーターや上り下りのエスカレーター、これをきちんと整備していくということは将来的に避けて通れない課題であるという認識でございます。

バリアフリー新法「移動経路を複数確保」

大貫議員:将来的にというようなかたちで済ませていけないんじゃないかなと思うんですよ。この間、バリアフリー新法が出ましたよね。去年の3月に、「移動等円滑化整備ガイドライン」というのの改訂版が出ましたね。この中身、ちょっと説明していただきたいんですけど。特に、経路の問題、それから主動線の問題、そこに関わるエレベーター、エスカレーターの問題、これについて説明していただけますか。

二見交通局長:細かい内容も含んでおりますので、かいつまんでご説明さしあげたいと思います。まず結論から申し上げますと、当初バリアフリー法ができましたときには、簡単に言ってしまいますと、その経路にひとつ以上必ず設けなければならないといったようなことが基本であったわけでございますが、今回考え方が整理をされまして、移動等円滑化された経路ということで、基本的には複数線確保することが望ましい、これが大きなポイントであろうかと認識をしております。

大貫議員:もう少し詳しく説明。主動線というのがありますよね。複数確保しても、片方きちっと主動線のところに、上下含めた移動円滑化のための設備をしなきゃいけないというような中身じゃないですか。もう少し詳しく説明してください。

二見交通局長:いま先生ご指摘いただいたとおり、例えば垂直移動設備の優先順位というような項目がございまして、傾斜路またはエレベーターを設けなければならない、これが規定されまして、高低差がある場合には設けなければならない。ただし書きもございまして、構造上の理由により傾斜路またはエレベーターを設置することが困難である場合にはエスカレーターを設置、エスカレーターというような記載も合わせて記載をされているというふうに考えております。

大貫議員:もう少し詳しく説明してほしいんだけどね、基本的にはもっとちゃんと説明してください。単独で、障害者の方が単独でちゃんと地上に上がれるようにしなさいよということをいっているわけですよね。しかも、ここに書いてあるのは、やはりすべての行程で連続性のある移動動線の確保に努めなさいと。円滑化というのはそういう意味なんですけれども、もういちどそのところを詳しく説明してくださいませんか。読んでも結構ですから。

二見交通局長:土屋技術管理部長に説明を、答弁をさせます。

土屋技術管理部長:ガイドラインの考え方でございますが、先生いまおっしゃられましたように、「すべての行程において連続性のある移動動線の確保に努めることが必要である。旅客移動について最も一般的な経路(主動線)を移動等円滑化するとともに、主動線が利用できない非常時も勘案し、移動等円滑化された経路を複数確保することが望ましい。」とされております。

バリアフリー化が遅れているあざみ野駅

大貫議員:その立場で質問しているんですけども、ターミナル駅がありますね。ターミナル駅で、この場合ですね、乗降客と、それからエレベーター、エスカレーターの設置状況について説明してください。

土屋技術管理部長:先ほどの繰り返しとなりますが、市営地下鉄すべての駅について、ホームから地上までエレベーターで移動することが可能となっております。ブルーラインの他社線と乗り換えがある主要6駅でみてまいりますと、湘南台駅はホームから地上までエレベーターおよび上り下りのエスカレーターすべてが整備されておりますが、残りの5駅につきましては上り下りのエスカレーターが一部整備されていないのが現状でございます。

大貫議員:いま言った主動線のところで、いま一部って言ったのどこですか。

土屋技術管理部長:あざみ野駅につきましては、地上から改札の下りエスカレーターが整備されておりません。そのほか、新横浜、戸塚、上大岡の3駅は、改札からホームの下りエスカレーターが整備されてございません。なお、横浜駅につきましては、ホームから改札、改札から地上の下りエスカレーターがどちらも整備されていない状況でございます。

大貫議員:非常にいま、今度のガイドラインでいけば、そこのところ、特に地上部に出て行く、改札口から地上部に出て行く施設にかかわってもちゃんとやりなさいよっていうような中身なんですよね。そういったとき、あざみ野の点でいいますと、これ私、非常にいつも使っているけども、困難な状況があるんですよ。
パネル使わさせていただきますね。まず、地上でいきますと、これあざみ野の駅、東急の駅がここにあります。東急があります。それから、地下鉄に行くには、だいたい主動線はこの主動線なんですね。約7万6000、さっき人数言ってくれなかったけど、7万6500人の人が上下であるいているわけですよ。普通はこれでいくわけですけども、車椅子の方はどうするかっていうと、一回この降りて、それからバスのロータリーに出て、それからずっと歩いて、そしてエレベーターのところまで行って、それで地下に降りるんですね。その間80メートルですよ。それで、降りた方どうなるかっていうふうになりますと、降りた方は、ここのエレベーター、降りた方は80メートル歩いて改札口まで行くんですよね。この状況は、今度のバリアフリー新法のいわゆるガイドラインから考えたときに、これは問題、大ありだというふうに思うんですね。いかがでしょうか。

二見交通局長:現行の考え方としましては、一番最初ご答弁申し上げましたとおり、バリアフリー法に沿いまして、エレベーターそれから上下のエスカレーター、将来的にはきちんと整備していく必要があると、こういう認識でございます。

大貫議員:将来的ってったって、ずーっと将来にいったっていけない、だめであって、先ほど主動線とのからみで、ターミナル駅で一部っていうふうにいったけども、特に上下、下りとも、そこの主動線から、この主動線ですね、これが主動線になっているわけですよ。もし仮に、この上下がない場合には、上下があって、これ普通なんですよね。これいま言っているわけですよ。上下をつくりなさい。もしくはエレベーターをつくりなさい。エレベーターない場合には、上下つくりなさい。これが今度の中身なんですよね。そういった意味でいえば、今度のターミナル駅すべての駅考えてみると、あざみ野だけなんですよ。下りの、上下の、とにかく下から上に上がってくる、
上がって下がるという、そういった交通手段がないのはあざみ野だけなんですね。いかがでしょうか。

二見交通局長:あざみの駅につきましては、現在の物理的な敷地状況を考えてみますと、エレベーターとエスカレーター両方設置するスペースの確保が困難でございます。非常に困難でございます。また、乗り換え動線上にエレベーターの設置することに関しましては、ちょうど先生ご案内のように、上部に東急線のホームがございまして、東急線のホームがあることから、東急電鉄との協議においては当然なるですが、構造上かなり難しい面があるのではないかというふうに考えております。

あざみ野駅に下りエスカレーターの設置を早急に

大貫議員:いまの答弁でいくと、先ほど私に言ったこととはちょっと矛盾出てくるんじゃないですか。将来的にやりますよっていうふうにおっしゃっているけど、構造的に無理だったら将来的にも無理じゃないですか、いかがですか。

二見交通局長:先ほど申し上げましたように、エレベーターの設置にはかなりこれはハードルが高い。これは容易じゃない。これは率直に申し上げます。しかしながら、エスカレーターに関しましては、あざみ野に関して申しますと、乗り換え動線上に、下りのエスカレターが必要である、これは私も全く同じ認識です。そういう意味で先ほどご答弁申し上げました。しかしながら、ご案内のとおり、現在市営地下鉄お陰様で40年経過してございます。40年経っておりまして、現在早い段階で設置をした古い駅のエスカレーターから、エスカレーターのリニューアルを優先をさせていただいてやっておる、こういう状況につきましても、ご理解たまわりたいということでございます。

大貫議員:その点は、当然リニューアルもしていかなきゃいけないわけですよね。だけども、このバリアフリー新法の考え方で言えばね、やはりいま一番求められているのは、その、特にいままである施設のリニューアル、更新も必要だけれど、同時に、やっぱり下り用っていうのは必然なんですよ。いわゆる必置条件なんですよ。これはつけなきゃいけない。そういう立場にたたなきゃいけないと思うんですね。先ほどおっしゃったけども、行かれましたよね、知ってますよね。非常に幅広いですよ。31段ありますよ。私見てると、本当にみなさん困ってますよ。そういったときに、やはりお客様いろいろいってるわりには、そのところをきちっといままず必置条件としての下り、移動を確保するためには、これはもう同時にやんなきゃいけない仕事じゃないですか、いかがですか。

二見交通局長:古いところのリニューアル、それからもうひとつ私どもいま大きな課題といいましょうか、喫緊の課題というふうに認識しております地下鉄相対の安全対策でございます。トンネル補修等諸々ございます。そういったところありますけれども、そういったものとの優先順位の見極め、交通整理きちんとしまして、あざみ野の下りエスカレーターにつきましては、設置の必要性は認識しておりますので、検討してまいります。

大貫議員:検討してくださいね。検討っていっても、すぐ検討してくださいよ。なぜかっていいますとね、しつこいですよ私は。だけどもいいですか、ターミナル駅の中で、何らかのかたちで上下上がる移動手段がきちっと整ってないのはあざみ野だけなんです。ほかのところが整っているのになぜあざみ野だけが整ってないのか。何の理由もこれは答えられないと思うんですよ。だから、それはやらないからできないわけですよ。必ずこれやると、検討ということではやるということでいいですね。

二見交通局長:直接のご回答にはもしかしたらならないかもしれないんですが、何事も選択と集中、優先順位はございまして、あざみ野に関しましてはみなさまご利用のお客様の強い長年のご要望によりまして、私ども24年度に駅冷房化を優先させてもらいました。そういう経過もございます。やりたいのはやまやまですが、優先順位を決めて、きちんと検討するということでございます。ご理解いただきたいと思います。

大貫議員:よーくわかる。冷房化と違うんですよ、冷房化とは。冷房化大事。だけど、いいですか。先程から話になって、黒字になってますよね。私は、大変がんばっていると思うんですよ。だけど、こういったこときちっとやらなくて、黒字出してもダメなんですよ。きちっとやった上で、その上黒字出していく。これはもう本当に大切なことだと思うんですね。評価されたいために黒字だすと。そのためにやんなきゃいけないことをやんないというんじゃまずいじゃないですか。ですから、こういうふうに考えたときに、やっぱりこの下りのエスカレーターですね、これは必ずやるべきだというふうに思うんですね。これはもう、大場さん、いかがですかね。これはやっぱり横浜市としても、これはちゃんといって、公営企業だけども、市民の立場から考えたとき、あざみ野だけがないんですよ、上下のきちっとした手段が。いま検討っていうふうに言ったけど、やるということで、ぜひ言ってください。

大場副市長:交通局において優先順位をつけて、しっかり検討していくものと考えております。

大貫議員:優先順位一番にしますか。

二見交通局長:必要性は認識しているとご答弁申し上げております。その上で、それが一番とか二番とかではなくて、総合的に判断させていただきたいということでございます。

大貫議員:時間がないんで言いませんけど、福祉のまちづくり条例、これも円滑した動線を考えてますよね。この点から考えて条例違反になっちゃうんですよ。ですから、必ずやってください。以上です。