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「こんにちは横浜市議団です」11.6号 

国の言いなり、大型公共事業に大判振る舞いの林市政を批判
横浜市第3回定例会閉会 岩崎ひろし議員が決算反対討論

 横浜市第3回議会は10月31日、2012年度決算認定についての討論・採決が行われ、閉会しました。日本共産党の岩崎ひろし議員は、一般会計歳入歳出決算等に対する反対討論を行いました。

大型公共事業に大盤振る舞いの一方で
岩崎議員は、政権復帰した安倍自公政権が大型公共事業を打ち出したことに林文子市長がいち早く従い、2月の補正予算の増額は国際コンテナ戦略港湾や高速道路整備だけでも113億円に及ぶことを告発しました。その一方で、福祉、医療、教育など市民のくらしを守る課題や、公共施設の維持管理、保全、長寿命化対策などの優先課題がたくさんあるのに、「高速道路やスーパー港湾は果たして横浜市民の要望なのか。横浜の経済にとって本当に必要なのか。正面から向き合う時が来た」と、迫りました。

新市庁舎建設は最小費用・最大効果で
市長は初当選当時は、新庁舎建設は急ぐ必要のない事業としていましたが、本年3月28日「新市庁舎整備基本構想」を発表し、北仲通南地区への移転、建設へと一気に走り出しました。建設費用見込み額は民間への賃貸床も含め、約600億円です。
2012年度に発表された「新市庁舎整備基本構想」については、岩崎議員は「当局が示した4案のうち現庁舎とその敷地を活用するのが一番安く、400億円です。最少費用・最大効果の原則からすれば、現庁舎活用案に基づいた計画に見直すことは、納税者に対する行政の責任ある態度だ」と指摘しました。

障害者福祉の信頼を崩した福祉パスの有料化
岩崎議員は、林市政が行った障害者福祉パスの有料化、中学校給食の未実施、算定方式の変更に伴う国保料の急増世帯に対する不十分な緩和措置、株式会社立保育園における保育運営費の不適切な使途などを認めていたことなどを指摘しました。
特に、福祉パスの有料化については、障害者の生活実態をつかまないままの有料化に、福祉パスを大切に利用している障害者のみなさんから、「全く納得できない」と強い反対の声が上がったのも当然だと告発。「障害に対する支援は原則無料が当たり前であり、利用者負担金はなしにすべき」と主張しました。

教育行政に政治介入許すな
教育に関しては、2012年度における市政の大問題の一つは、政治介入が疑われる事態を続けていることで、教育行政がゆがめられたと指摘。
具体的には、市内8区で使われている自由社版歴史教科書の誤った記述を正すことなく放置していること、「わかるヨコハマ」の2012年度版副読本を回収し、2013年度版は関東大震災時の朝鮮人虐殺について、軍隊や警察の実行、関与を削除し、「虐殺」の語句を「殺害」に統一するなど、歴史研究の到達点を無視する変更を行ったことは問題だと述べました。
その上で「本市教育委員会は、子どもたちにきちんと向き合い、教育委員会の独自性を発揮して、主体的に判断して行動すべき」と主張しました。

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「こんにちは横浜市議団です」2013年11月6日(PDF版)