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「こんにちは横浜市議団です」3.26号 

あらき議員が予算特別委員会・総合審査で質問
中学校給食の実施と小児医療費年齢引き上げを

「こんにちは横浜市議団です」2014年3月26日 あらき由美子議員は、横浜市予算特別委員会の総合審査で、就学援助認定基準の引き下げ、学校図書の選定基準、中学校給食、小児医療費助成制度、および障害者の就労支援センターについて質問しました。

子どもの願いは“昼食”ではなくて“給食”
中学校給食は全国8割の中学校で実施されており、食育基本法が施行された2005年度以降に限っても3政令市、県内でも海老名市で完全給食を始めており、川崎市でも実施に向けた検討を始めています。
あらき議員は、学校給食の実施を食育のひとつとしてあげている食育基本法第20条や、2004年改定の学校教育法で栄養職員制度が設けられたこと、食育事業は学校給食を中心とすることから公益財団法人「横浜市学校給食会」が「よこはま学校食育財団」に名称変更したことなどをあげ、横浜市が中学校給食をやっていないことで「他の自治体と比べて横浜市が食育の点でも劣っているんじゃないかと心配」と述べました。
2011年度に教育委員会が実施した調査によれば、学校で弁当を販売した場合に生徒の7割が月1~2回の購入あるいは購入しないと答えていることから、あらき議員は「子どもたちが望んでいるのは(弁当ではなく)給食だ」として、中学校給食の実施を求めました。
それに対して林文子市長は、家庭で調理を行うことなども食育の一環であり、家庭弁当にもよさがあるという考えを持っており、教育委員会が年内にまとめる「横浜らしい中学校昼食のあり方」を受けて、中学校昼食について検討すると答えました。

横浜の小児医療費助成制度は最低レベル
小児医療費助成制度について、あらき議員はその対象が小学校一年生までにとどまっているのは県内19市では横浜・川崎市のみであり、川崎市も拡充の検討を始めることから、「子育てを応援する小児医療費無料化の拡充は、課題として真っ先に取り組むべきことだ」として、いつの時点で決断するのかと市長をただしました。
林市長は、「小児医療費助成制度の拡充はより多額の財政負担が継続的に必要になりますので、今後慎重に見極めながら検討していきたい」と答えました。

はだしのゲン」横浜市議会では

原爆の悲惨さや戦後をたくましく生き抜く少年を描いた漫画「はだしのゲン」。この「はだしのゲン」をめぐって、全国的に問題が起きています。
横浜市議会では、自民の山下正人議員が予算特別委員会で、「はだしのゲン」を政治的思想的な色合いが強い、南京事件に関して極めて過剰に反応して書いてある、天皇陛下に対して侮辱的な発言があるなどと批判。常任委員会でも、自民の横山正人議員は、「はだしのゲン」に過度な表現や中学校段階の発達段階で不適切な画面や映像があるため、図書選定の責任者の適切な判断を望みたいと述べました。
日本共産党の白井まさ子議員は、常任委員会で「はだしのゲン」は市教委が学校図書選定の参考にしているという全国学校図書館協議会の推薦図書目録に入っていることを確認した上で、市教委のこれまでどおりの対応を行うのか確認。岡田教育長は変えるつもりはないと答弁しました。
あらき由美子議員も予算特別委員会で、学校図書の選定は学校の選定委員会などの意見を参考にして学校長が決めることを教育長に確認しました。

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「こんにちは横浜市議団です」2014年3月26日(PDF版)