議会での質問(詳細)

2014年10月2日

■資源循環局(あらき由美子)

食品ロス等、ごみと資源の減少に向けて一層の啓発を

あらき議員:まず、3R夢(スリム)プランの推進について伺っていきます。
昨年度は2009年度の基準年度に比べて、削減目標を3%以上とした第1期推進計画の最終年度でした。結果は1.6%の減にとどまったとあります。その要因は何だったのか、伺います。

葛西資源循環局長:ごみと資源の総量について21年度と比較しますと、家庭から出されたごみ量は3.2%の減、資源化量は4.2%の減、ともに目標の3%を超える削減を達成いたしました。また、事業所から出されたごみ量は2.8%の減と、目標に近い削減になったのに対し、資源化量は市内の木くずの資源化施設が増え、選定枝などの木くずのリサイクルが進んだことにより、ほぼ倍増となりました。このため、家庭系と事業系合わせた全体としては1.6%の減少となったものでございます。

あらき議員:家庭系、事業系、非常によく取り組んでいるってことがわかってきました。
審査意見書では、第2期推進計画、2014から2017では、5%以上に削減となっています。その目標を達成するために「第1期推進計画の取り組みやその効果を検証し」とありましたが、どのように考えているのか伺います。

葛西資源循環局長:横浜3R夢プラン第1期推進計画では、さまざまな啓発の取り組みなどを行った結果、市民、事業者のみなさまに3R行動が一定程度浸透してきたものと考えております。しかしながら、燃やすごみの中には、何も手がつけられずに廃棄されている手付かず食品や、リサイクル可能な古紙や、プラスチック類が多く含まれている状況にあります。このため、第2期推進計画では、食品ロス、生ごみの削減に向けた取り組みの推進と、プラスチック類や古紙の分別徹底に向けた取り組みの推進に重点をおき、さらなる3Rの推進に取り組んでまいります。

あらき議員:これまで普及啓発に取り組んだ内容とその決算額、どうなっているか、伺います。

葛西資源循環局長:具体的には、地域特性に合わせた啓発といたしまして、緑の多い地域では剪定枝や枯れ草の乾燥の実践を、学生や単身者が多い地域では正しい分別方法や排出マナーなどの啓発を行いました。また、対象者に合わせた啓発といたしまして、子育て世代への乳幼児健診の機会をとらえた啓発や、高齢者向けにイラストや大きな文字を用いた分別リーフレットの作成など、効果的な啓発をきめ細かに実施をいたしました。
啓発に係る決算額ですが、22年度が約7,700万円、23年度が約1億300万円、24年度が約7,100万円、25年度が約6,800万円でございます。

あらき議員:啓発にもかなり金額投入していただいて、取り組んでいるというのがよくわかります。「実行性のある取り組みやその成果も分かりやすく」とあります。パンフレットもその1例だと思いますけれども、どのくらい作成し、どういうふうに配布しているでしょうか。

葛西資源循環局長:パンフレットにつきましては、各種作成しておりまして、25年度に作成した数は合計で約53万7,000部となっております。これらは各区の環境事業推進員研修会、地域での説明会、学校での出前教室、各地イベントなどさまざまな機会を活用して、市民のみなさまに配付をしております。
また、「ごみと資源物の分け方、出し方」につきましては、転入届を提出されたみなさまにお渡しをしております。

あらき議員:私の地元もかなりいろいろ取り組んでいまして、一番困っているのが単身者の、いまアパートがかなりできている、そういうところの排出の仕方が非常にマナーが悪いということで、その沿線上の上から降りてくる坂の所で落とされていくっていうことで、地域の町内会長さんたちが本当にご苦労されているんです。なかなか単身者だと、その啓発で張り紙置いていっても、見てもないし、自分たちが出したら終わりということが常に繰り返されているので、そういう点も多分いろいろ聞いていらっしゃると思うので、引き続き職員のみなさん取り組みお願いしたいと思うんです。
私自身も主婦なので、食品ロスについては非常に自分としても考えなければと改めて思っているんですけど。この食品ロス削減に向けて、市民への周知、どうされているでしょうか。

葛西資源循環局長:市民のみなさまに広く周知するために、広報よこはま区版への記事の掲載や、収集車の音源を活用した呼びかけ、市役所・区役所の食堂での三角コップを活用した食べきり協力店の広報等を行っております。また、9月から11月を強化月間といたしまして、この間に各区で開催される区民祭りや、早朝啓発、地元説明会、学校での出前教室、工場見学などの機会に、メールやチラシ、啓発動画などを活用し、食品ロス削減に向けた啓発活動を集中的に行っております。

3R夢プラン児童向けパンフレットあらき議員:いくつか私もパンフレットをいただいて、これ見せていただいたんですね。一番読みやすかったのはこれです。小学生向け、4年生。非常に字も大きいし、わかりやすいんですよ。やっぱりいっぱい書いてあると、じゃ、どれ読もうかって悩む。情報ってありすぎるとやはり、そこにピンポイントに当てたとこしか読みませんから、やっぱりそういう点での工夫もあると思うんですね。小学生向けのがやっぱりわかりやすいっていうのは、誰にでもバリアフリーだと思うので。これから高齢化、向かいます。冊数もそんなに厚くはできないと思うんですね。そういう点でも字が大きいということが、私もその方が助かりますので、ぜひそういう点でも写真を上手に使うとか、中身の取り組みについては多分研究されていると思うので、工夫の余地あると思うんですけど、いかがでしょうか。

葛西資源循環局長:ご評価をいただきまして、ありがとうございます。さまざまなデザイナーでございますとか、あるいは対象に合わせた工夫ですとか、いろいろな知恵を集めて、これからもさらに工夫を重ねて取り組んでまいりたいと思います。

あらき議員:他の委員からも何回か出ました。やっぱり食品ロスっていうのは、いま一番地球環境にとってもよくないことなので、そういう点でもさまざまな普及啓発の機会をとらえてやっていただければいいと思います。特にこれから、私たち地元では運動会があちこちで開催されますから、そういうところに水切りネットを景品で使ってくださいですとか、いまの食品ロスを特集した、やはりパンフレットだとかチラシだとか、あまり大きい物は喜ばれないと思うんですけども、そういうものを含めて、普及啓発に取り組んでいただけると思います。ぜひ、この点ではお願いしたいと思います。

普及焼却工場の大規模修繕の契約金額は適切か

あらき議員:次に、焼却工場の大規模改修について伺います。
5つの焼却工場がありますけれども、大規模な改修工事の計画、どういうふうに考えて行われているのか、伺います。

葛西資源循環局長:焼却設備の耐用年数はこれまで20年から25年と考えてきましたが、さらにそれらについて長寿命化工事で基幹的設備の補修を行うことにより、10年程度の延命化を図ってまいります。その後、プラント設備全体の更新をしていくということを基本としております。

あらき議員:先の本会議で可決をされました都筑工場の52億7,040万円の大規模改修工事の概要について、伺います。

葛西資源循環局長:これまで23年度に危機の劣化状況の調査を行い、24年度に工事計画の策定、25年度に工事設計を進めてまいりました。工事内容といたしましては、焼却炉の基幹的設備の補修を行い、耐用年度を10年程度延長するとともに、老朽化した照明設備やエレベーター設備の更新を行います。工期は今年度から4か年を予定しており、総事業費は約60億円を見込んでおります。

あらき議員:契約するにあたって、随意契約と聞いているんですけど、その理由を伺います。

葛西資源循環局長:焼却設備等は、メーカー毎の独自の技術により製作されており、他のメーカーでは改修工事に対応することができません。さらに、今回の工事では、発電量の増加や新燃焼制御方式の導入などにより、機能向上を図ることから、燃焼設備の詳細を把握している既存焼却炉のメーカーでなければ施工することができません。これらのことから、随意契約としたものでございます。

都筑工場設備説明あらき議員:スライド(「都筑工場設備説明」)を使います。これが都筑工場で、昨日見させていただきました。一番基幹になる赤い部分(スライド図④)、この点が一番、炉になっていて燃えるので、点検もしなければいけないし、それからごみが落ちてくるこのピットの部分(同②)、ここが落ちてきて、ここ燃えてる部分、このへんの壁の当たりですとかが、やっぱり焼却をする温度も高いということで、劣化のことなどもみていかなければいけないというふうにお聞きしました。

都筑工場内部(スライド「都筑工場内部」)実際にこの工場の中に入ると、私も久々に入ったのでびっくりしたんですけども、高さ22メートルといわれて、本当にすごいおっきな工場ですよね。この中にある設備をやっぱり更新するというのは、いまの今回の金額であっても、また次から次へとっていうことになるので、その金額の妥当性というのをどうやって調べていくのかと、私もいろいろ調べてはみたんですけれども、やはり、この金額が妥当だというふうに思っていらっしゃる根拠、この点をもう一回改めてお聞きしたいと思うんです。

葛西資源循環局長:これまでの焼却工場の補修工事等の実績や経験などから、焼却炉の火格子や耐火物、ボイラー、中央監視制御装置などについては、価格の妥当性を確認をしております。さらに、下水道施設の機器と類似した機器の据え付け・撤去費を水道施設の設計で使用しております下水道用設計標準歩掛表を用いて試算したところ、見積書に基づく設計金額と同等以下でした。これらのことから,発注金額は妥当な金額であるというふうに考えております。

あらき議員:積算用資料として事業者から見積もりを徴収しているっていまお話あったんですけどね、その見積書については資源循環局の見積もり審査委員会で審査をして、これを査定して設計金額とするというルールがあって、そこまではわかるんですけれども、じゃ客観的にこの業者から出ていた見積もりが果たして適正なのかどうか。これが非常に私たちとしてもわかりにくいルールなんです。このへんについては、私たちは外部の審査会を立ち上げて、やっぱりその金額が妥当かどうかっていうのは、ある意味、客観的な判断をする。そういう審査会を作るべきだと思うんですけど、この点、いかがでしょうか。

葛西資源循環局長:行政には公共事業の工事積算、あるいは管理、施設の運営など、豊富なノウハウの蓄積がございます。これらの蓄積を活用して、工事の発注金額についても、発注者である本市が責任をもって設計積算し、決定するものと考えております。

炉の補修を行う市職員あらき議員:次のスライド(「炉の補修を行う市職員」)は、一番燃えている部分のところの炉の中、これも冷めているんですよね。冷めてる中、職員が入って、本当にびっくりしたんですけど、完全武装で、中の板を取り替えているところをたまたま見せていただいたんですけど、これとても大変な作業だと思うんです。技術を持ってなければできないし、電気関係のこともわかってなければいけない。そういう点では、職員のこういう技術向上や蓄積という点では、どうされているんでしょうか。

葛西資源循環局長:適正処理計画部長からお答えいたします。

濱田適正処理計画部長:職員の技術の向上ということでございますが、定期的に各工場で技術研修会なるものを開いておりまして、これまでの、たとえばトラブル対応ですとか事故の補修の方法というようなことの情報の共有を計っております。それと、各現場では、当然、各工場特有の設備等もございますので、その部分につきましては、新たに配属された、あるいは新人職員が入ってきた場合には、個々に研修を積んでいるという状況でございます。

あらき議員:環境省が2010年3月に、産業廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引というのを出してますよね。焼却工場の維持管理上の特徴として、処理形態が多種多様、設備・機器の種類が多い等の維持管理上の特徴を有していることから、施設の運営・整備を行うためには、豊富な知識と経験を必要としており、延命化を実現するためにもさらなる知識と技術を要するとありました。本市は、この点もこのとおりにしているというふうに考えてよろしいでしょうか。

濱田適正処理計画部長:われわれもそういうふうに認識しておりまして、今後も、今までやってました研修は継続いたしますし、やはりあらたな知識の集積、あるいは基礎技術をもう一度学び直すということも必要だと思っておりますので、そういう取り組みを進めてまいりたいと考えています。

あらき議員:一番肝心なこの炉の部分というのは、ある意味メーカーが独占して持っている技術ですよね。それで、この環境省の手引でも、メーカーへの技術依存度が高いということも書いてあります。この点、どう考えていらっしゃいますか。

濱田適正処理計画部長:そのものに付随する、当然特許に係る部分もございますので、どこまで情報求められるかという問題もありますが、われわれはメンテナンスする中で、できるかぎりメーカーから情報を得ます。それともうひとつは、先ほど先生ご指摘のように、自らもメンテナンスをしておりますので、メーカーの独占の部分を自ら体験することによって盗み取る、盗み取るとは表現悪いですが、習得をしていくということも重要だと思っております。

あらき議員:そこまではわかるんです。やっぱり依存度が高いっていうことは、結果的にその金額についても、私たちはやっぱりその妥当性っていうのを知りたい。それから、議会の中でも、その審査をするについては、やはり客観的な判断材料がほしい。これが常に私たちのハードルにもなっているので、ぜひこの審査会を設置することも検討していただきたいというふうに要望しておきます。

最終処分場の延命化のためにもごみを減らすための啓発を

あらき議員:最後に、焼却灰の溶融化についてです。金沢工場の溶融施設、2010年から2012年3年間休止し、昨年度再稼働するために2億3,000万円かけました。再稼働した理由は何でしょうか。

葛西資源循環局長:厳しい財政状況により22年度から一時的に休止しておりましたが、29年度まで第2ブロック最終処分場の埋立を継続するため、計画的に溶融施設を再稼働していくというものでございます。

あらき議員:年間にかかる費用はどの位でしょうか。また,金沢工場の焼却灰のうち、どの位の量を溶融化しているのか、伺います。

葛西資源循環局長:今年度の事業費は約4億8,000万円を見込んでおります。また、年間で約2万3,000トンを溶融する予定でございまして、これは金沢工場の焼却灰全体の3分の1にあたります。

あらき議員:焼却灰、最終的には南本牧に埋めていますけど、あと何年で一杯になるという計算でしょう。

葛西資源循環局長:延命化を取らないという場合でございますけれども、この場合には27年度中には残容量がなくなるという計算になります。
あらき議員:それ、計算なので、私たち、やっぱり、相対的にはこれだけお金をかけるのではなくて、そもそも排出抑制、やっぱり最初に戻るんですけれども、
家庭ごみ事業系ごみ、そして私たちが排出する、本当にもったいないようなことをしないようにということをアピールすることで、やはりごみ全体を減らし、そして焼却する残りの灰も減らすっていうことを啓発していくっていうことが、とっても大事だと思うんです。この点、どうでしょうか。

葛西資源循環局長:南本牧第2ブロック最終処分場は、平成5年の開設以来、分別・リサイクルの推進等により、ごみ量を削減し、埋立を継続してまいりました。現在は、29年度中の開設を予定しております第5ブロック最終処分場に確実につなげるため、第2ブロック最終処分場の延命化を行っておりますが、このためには、金沢工場灰溶融炉施設の稼働は必要であるというふうに考えております。

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