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「『線引き見直し』基本的考え方」への修正要望を市長に申し入れ

瀬上の森を守るために

鈴木副市長(左)に申し入れを行う日本共産党横浜市議団 横浜市では現在、都市づくりの基本的考え方である「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針等」(整開保)と「線引き」の2016年度中の見直しに向けて検討が行われており、26日まで市民意見募集が行われています。
 日本共産党横浜市議団は25日、「瀬上の森を開発から守るための『横浜市の都市づくりの基本的考え方について』に関する修正要望」を林文子市長に提出しました。
 申し入れ書では、「私たちが最も注目する点は、この見直しによって、現行の横浜市都市計画マスタープランで掲げられている『市街地の拡大を抑制』という基本方針が後退しないかという点」だと述べています。また、マスタープランでは将来の人口減少社会を見据えて「将来の市街地の縮退を想定した取組に着手」するとしているのに、「希少価値となっている緑地を削って、余っている市街地をさらに広げる必要性は総論としては皆無」だと指摘しています。
 今回の線引き見直し案では、地権者の合意によって市街化調整区域でも住宅地や商業地として開発できるものになっています。そこで具体的に心配されるのは、東急建設による上郷開発計画(栄区、市街化調整区域12.5haを市街化区域に編入し宅地開発)です。計画地には、ホタルも生息する貴重な森が広がっていますが、JR港南台駅からの約1㎞徒歩圏に含まれているため、今回の見直しで「利便性の高い地区」として開発の正当性を主張する東急建設を利する恐れがあります。
党市議団は、今回の見直しの基本的考え方に「市街化抑制」を明記することや、市街化調整区域内に立地する鉄道駅周辺のまちづくりは基本的に鉄道駅に接する土地に限定することなど3点を要望しました。
対応した鈴木伸哉副市長は、「共産党の主張はよくわかりました。現在募集している市民意見と合わせて、最終的に判断させていただきます」と答えました。

申し入れ文章はこちら「瀬上の森を開発から守るための『横浜市の都市づくりの基本的考え方について』に関する修正要望」をご覧ください。