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Seisaku 政策・見解

「儀式的行事等における国旗・国歌の取り扱い」通知にかかわる申し入れ

2007年3月8日

横浜市教育委員会
押尾賢一教育長 様

 

日本共産党横浜市会議員団
団 長 大貫憲夫


  今般、貴職が、国旗掲揚及び国歌斉唱の実施指針を策定し、本市の市立学校の学校長、校長代理に対し、3月1日、標記の通知を出されたことは、これまで以上に、教育現場に「日の丸、君が代」を強制するものであり、到底認められるものではありません。


  本市は、これまでも、「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」との学習指導要領にそって、国旗・国歌の掲揚、斉唱を行うよう指導してきました。その結果、全校で、完全実施という状況となっているところです。


  今回に実施指針は、国旗の掲揚について、「式典会場舞台壇上正面、左に国旗、右に市旗」などと、国歌の斉唱については「司会者が参列者に起立を促し、国歌斉唱と発声する」「ピアノ、吹奏楽等の伴奏により、指揮者の指揮の下行う」と事細かに指示しています。


  国旗・国歌は、法律で決められていますが、それは、国が公的な場で、「国と国民の象徴」として公に用いることを意味するものであり、国民への強制は許されていません。この原則は、「日の丸、君が代」が、好きな人も嫌いな人でも守ることのできる、民主主義の当然のルールです。憲法は、思想・良心の自由、信教の自由を保障しています。政府も国歌・国旗法の審議のなかで「子どもたちの内心にまで立ち入って強制しようという趣旨のものではなく」(99年7月28日、参院本会議・小渕首相・当時)と表明しています。


  同時に国は、この原則に反し、教育は別だと、学校現場での国旗・国歌強制を正当化していますが、しかしそのなかでも、国歌斉唱をするかどうかは生徒の「良心の自由」であり、強要はできないと国会でも答弁してきました。


  今回の実施指針の策定と通知は、国歌斉唱の指揮と伴奏を、児童・生徒にさせる動きまでもあるなかで、教育現場への押し付けをさらに強めるものであり、自主性と創意で運営されるべき学校行事への行政の介入として、市民の合意をえることは困難です。別れと新たな出会い、成長の節目である卒業式・入学式は、誰しも子どもの成長をともに喜びあえる心のこもった式にしたいと、願っています。式の主人公は子どもであり、国旗・国歌ではないはずです。


  教育の営みを台なしにする国旗・国歌の更なる強制となる今般の通知にかかわって、再検討をつぎの方向で行うよう求めるものです。


1、「日の丸、君が代」を児童・生徒、保護者、教職員に強制しないこと。


1、卒業式・入学式は、各校独自に設営する自由を認めること。


1、教職員の処分は、絶対に行わないこと。