議会での質問・討論(詳細)
2017年3月9日

■総務局 岩崎 ひろし議員

災害への備えは「手抜かり」があってはならない

岩崎議員:スライドの使用許可をお願いします
 日本共産党市議団は、昨年11月、熊本の被災地と県の危機管理防災課を視察しました。この視察を踏まえ、本市の防災対策を見ると、非常に良く検討されているまた具体化も良くされていると評価しています。より一層の充実した取り組みを今後もやっていただくことを期待して、伺っていきます。
 災害への「備え」については、手抜かりは許されません。
 先日、当局の担当と横浜駅周辺とMM地区を視察したことを踏まえ、伺っていきます。

ハザードマップの浸水危険か所の記載漏れは「リスクの見落とし」

岩崎議員:まず「リスクの見落とし」です。スライド(スライド1)を見てください。

総務局スライド (1)

このスライドは、西区の洪水ハザードマップです。ハザードマップの発行元はどこか、伺います。

中山危機管理室長:環境創造局が作成したものでございます。

岩崎議員:その回答ちがうんじゃないの。総務局危機管理室って書いてあるよ。

中山危機管理室長:問い合わせ先に私達入っていますけど、内水のハザードマップですので主には環境創造局が作ったものです。

岩崎議員:全然ダメ。ここに書いてある。答えが違うんだもん。

中山危機管理室長:主なものは、そうなんですけど、先生がお示しいただいた部分は、それを参考にうちで作ったという。はい。

岩崎議員:ハザードマップの私が赤枠で囲った部分です。これは横浜駅周辺を拡大したのが次のスライドです。これです(スライド2)。丸印をつけた「赤い矢印」は、何か伺います。

総務局スライド (2)

中山危機管理室長: 地下状道路、いわゆるアンダーパスでございます。

岩崎議員:同じ条件のところが他にもありますが、この図には書かれていません。横浜駅周辺地下の四つの自由通路、及び、地下街等がそれにあたります。
 この図は(スライド3)、私が作りましけど、浸水危険か所を、断面図の地下部分、左下の茶色い部分です。それから地下の4つの通路、これは太い茶色の線が入っています。この茶色の線で示したのが、その場所なんですが、この認識でよいか、伺います。

総務局スライド (3)

中山危機管理室長:その通り地下通路でございます。

岩崎議員:この洪水ハザードマップには、浸水危険か所の見落とし、あるいは記載漏れがあると思います。認識を伺います。

中山危機管理室長:基本的には網羅しているつもりです。

岩崎議員:議論している暇はないので、だって、はっきりしているじゃないですか、重大な「見落とし」です。指摘しておきます。

横浜駅地下街の海抜標示が進んでいないのは「優柔不断」で「方針の不徹底」

岩崎議員:次に、「優柔不断」と「方針の不徹底」です。
次のスライド(スライド4)ですが、都市整備局が設置した、東西自由通路の海抜標示です。横浜駅周辺地下空間には、この2か所にしか、この標示はありません。

総務局スライド (4)

このスライド(スライド5)の方は「海抜10m以下のところに海抜標示を設置する」とした本市の方針です。海抜がマイナスレベルの横浜駅周辺地下空間に、いつ設置するのか伺います。

総務局スライド (5)

中山危機管理室長:地下街にいる人達が、浸水から身を守るためには、すみやかにその場所から地上に避難していただくことがなにより大切であると考えています。そのため横浜駅周辺の地下街等の事業者と、危機管理室、区役所、警察、消防等が連携して定期的に避難誘導の訓練を実施しています。地下街への海抜標示、マイナス標示になると思いますけど、先生ご指摘の通り、本市所有の公共空間に5か所設置しました。
 しかし民間の地下街や地下通路への設置につきましては、施設管理者や事業者の理解と合意が必要ですので、今後も話し合いを続けていきたいと考えています。

岩崎議員:時期を聞いているんだけど、答えてませんね。ということで付いてないんですよ。本市が管理する地下通路や地下鉄構内に、設置しない理由をこの「本市の方針」との関係で説明して下さい。

中山危機管理室長:確かに先生お示しの、それ記者発表資料なんですけど、そこには海抜10メートル以下の区域に設置をしますというふうに書いてありまして、地下も含めるように読めるんですけれども、海抜標示を我々が設置した場所、あるいは当初の設計については、あくまで地盤面の海抜を標示するということで、したがって付けるところも、下のほうにございますけれども、道路照明塔や信号柱等の道路施設や防犯灯ということになっておりまして、確かに先生おっしゃるように地下も読めるんですけど、事業としてはそのような事業です。

岩崎議員:議論はできないので聞きますけど、西口駅前広場、それからジョイナス前交番から相鉄ム―ビルまでの区域に、海抜標示が結構設置してありました。これが今、激減しています。現状の認識と改善方針を聞きます。

中山危機管理室長:今、先生ご指摘の通り、海抜標示については、約8,000か所ぐらいあって、基本的には我々図面の方で把握しています。ただ、例えば警察のように、一括でお渡しして、交番に貼ってくださいというものは、把握ができておりません。ただ、設置後5年を経過しておりまして、確かに現況が変化して貼り付けていた街路灯が移設されたり、あるいは剥がれていったりする箇所が出始めておりますので、今後貼りなおし等を検討していきたいと思います。

岩崎議員:この海抜標示設置は「人命を守る」上で必要な措置なんです。いろいろ抵抗や事情があっても、やり抜かないとダメだと思うんです。もう一度、いつ設置するのか聞きます。

中山危機管理室長:確かに先生おっしゃるように地下街への海抜標示については、防災リスクを認識して、災害に対する心構えをつくるということでは、手段の1つだというふうに考えています。ただ、くり返しますけど、一番大切なことは、特に地下の場合は、避難することがもちろん目的でございますので、その手段につきましては、例えば地下事業者は、館内放送するとか、避難誘導するとか、あるいは迅速確実に逃げられるように避難訓練を充実するとか、ということをやっておりますので、そういう手段は一義的には事業者に任せていきたいということでございまして、お話は一生懸命していきますけど、そういう点では、先生いつ付けるんだとおっしゃっても、その時期、いつまでにということは、なかなか申し上げかねるということでございます。

岩崎議員:そういうことをね、優柔不断・方針の不徹底というふうに言うんですよ。もう一度聞きます。これ副市長とは何回もやっていますから、渡辺副市長、答えてください。いつ付けるのか。

渡辺副長:災害対策については、行政にとって、その人命や財産を守るという点では、もっとも優先順位の高い施策だと思っています。また市民の方の大地震や、また東日本大震災後、津波に対する不安感や関心が高いということも事実です。したがいまして、特にまちづくりにおいては、いつも絶えず大地震等の災害対策をふまえながら、横浜市としてトータルに検討しています。ただ、今危機管理室長が申し上げた通り、横浜市が所有し所管をしている通路については、地下でも海抜標示をしました。民間の事業者の方にも働きかけをしています。ただ、民間の事業者の方の事業活動との整合性といいますか、そういう観点で必ずしも、すぐにご理解をいただき、じゃあ付けましょうというふうにならないというのも事実です。ですから、行政として、先ほど申し上げたような観点から粘り強く、みなさんとお話し合いを続けながら、その必要性については、訴えていきたいというふうに思っています。

岩崎議員:ぜひ協議を急いでちゃんとやってください。もう1つ聞きますけど、地下鉄は横浜市が管理しているじゃないですか、いつ付けられますか。

中山危機管理室長:交通局の方に問い合わせると浸水区域内の7つぐらいの駅だったと思いますけれども、その入り口には、海抜標示をもう行っていますよと。ただ、今私が前のご質問に先生にお答えしたように、やっぱり地下鉄であっても、いち早く出口の方に誘導して避難することが大切ですので、そういう点ではそういう訓練を今、一生懸命している。そういうことです。

岩崎議員:はい、これはもうここでやめます。

緊急輸送路の指定「解除」は判断ミス

岩崎議員:次に、「判断ミス」の問題です。
 次のスライド(スライド6)は、2015年度版の「防災計画」の118ページの図です。

総務局スライド (6)

 これ。よく見えないと思うんですけど、丸で囲ったところの拡大図があります。これが次のスライド(スライド7)です。

総務局スライド (7)

 上の図が118ページの図です。囲っておきましてけど、港湾2号線が上の図には描かれていません。下の図は、本市のホームページにある図です。
 逆のL字型をした港湾二号線が、ここには入っています。上と下で違いがあると思います。なぜ、間違った地図を、一番大事な防災計画の冊子に挟み込んだのか、これ理由を説明してください。

中山危機管理室長:防災計画を修正するときの修正資料の確認不足によりまして、本来であれば、平成24年度に修正をした本市防災計画震災対策編の、今先生ご指摘の緊急輸送路路線図に記載すべきものが記載できなかったことでございます。その点ではまことに申し訳にと思っております。
なお、横浜市のホームページの方は、先生今、お示しいただきましたように、データの方は修正をして港湾2号線が記載されている状況です。

岩崎議員:今、お侘びがありましたけどね、これは事務的ミスということで片付けるわけにはいかないと思います。これは、緊急輸送路に対する認識不足、軽視、これを指摘せざるをえないです。大体ですね、第一次緊急輸送路っていうのはどういうレベルの道路のことを言うのですか。これ。

中山危機管理室長:第一次緊急輸送路の部分をちょっと読み上げますけど、緊急交通路指定想定路と整合性を計り、高速道路や幹線道路等の広域ネットワークを構成する重要路線で、輸送の骨格をなす道路ということになっています。

岩崎議員:その通りです。高速道路や幹線道路に匹敵する重要な路線だってちゃんと書いてあるんですよ。自分のところで作った防災計画に。
 次のスライド(スライド8)ですけど、これは、耐震バースと緊急輸送道路のとこを現したところです。

総務局スライド (8)

それで今、MICE施設整備を理由に、耐震バースに接続しているこの港湾2号線が、緊急輸送道路の指定を解除されようとしているんです。
 「港湾1号線で対応が可能だと考えられるため」というのが、市が提案した提案書の中に書いてあるんですよ。この理由からです。
 国際大通りと港湾一号線の交差部分、あそこが通れなくなった時に、港湾2号線が無くなるんですよ。緊急輸送道路の機能はどうやって発揮するんですか。これ。どうするんですか。

中山危機管理室長:今、先生が読み上げていただいたように、港湾2号線を廃止しても、幅員が十分あって、なおかつ国際大通りと直接つながる港湾1号線が残っている ということが一点です。もう1つは、廃止する港湾2号線に関しても災害時は新たなMICE施設の敷地内の通路を活用するという予定ですから、危機管理室としても支障がないという判断をしました。
 なお、今先生がおっしゃったように、あの部分が例えば壊滅的な被害を仮に受けるとすると、そういう点は、あの部分が全面的に使えないことが予想されますので、そういう状況の時には別途輸送路については全市内を見て、被害状況を見ながら、勘案することになると思います。

岩崎議員:今の答弁は、およそ緊急時対処の専門部署の言うことじゃないと思うんですよ。震災時の直後の実態っていうのを何回も見たでしょうに。そんな綺麗な姿で現場があるわけがないじゃないですか。あらゆる手段を講じて通れるところを探すのが現場の仕事でしょう。その時に建物が倒壊して2号線や1号線をふさいでいるような状態の時どうするんですか。
 危機管理室が指定の解除を了解した、そういう判断をしたということは、その判断は記録になっていないんですよ。危機管理室はこの問題にタッチしてないんですよ。記録上は。そんなことで、いいですか。これ判断ミスだと私は思うんだけど、どうですか。

中山危機管理室長:今、先生おっしゃっていただいているのは、多分平成28年8月3日の決裁の市道廃止に関する、いわゆる起案の中に当室が入っていないということだと思いますけど、それについては確かに道路廃止の決裁ですので、私ども入っていないということは事実でございます。
 ただ先ほど来、申し上げました通り、関係局とのやり取りの中で、当室としては幅員が十分あり、国際大通りと直接つながる港湾1号線が緊急輸送道路として残っていること。繰り返しになりますけど、廃止する港湾2号線に関しても、災害時には新たなMICE施設の敷地内の活用をする、そういう予定であることから、支障がないというふうに判断していまして、その判断過程に入っていないということではございません。

岩崎議員:判断が正しいというんだったら、今、室長答えられた内容でいいですから、それはどこの記録にあるのか、その記録を示してください。それでその記録を後でいいのですから提示してください。そうでないと困ります。答えてください。

中山危機管理室長:残念ながら先生、記録はないんで、後ほどご提示することはできません。

岩崎議員:これは問題ですよ。行政の仕事をする過程を記録に残さないなんてことはありえないですよ。しかもこの緊急輸送路という重大問題ですよ。
 副市長ね、これまずいですよ。これ。記録出してくださいよ。無いわけないですよ。職員のメモだってあるはずですよ。

渡辺副市長:先日の文化観光局の際にもお話いたしましたし、岩崎先生は2月の常任委員会でも道路局とやりとりされたとお聞きしていますが、市役所の中では、様々な意識決定、政策決定に際して、課長、あるいは部長、局長そして副市長レベルも含めて、重要なものについては、市長まで含めて、様々な打ち合わせ会議の場で議論をし、決定をしております。例えば私が一日に行う打ち合わせは多いときは十数件に及ぶんですね。それを全て議事録を取っておくということは、非常に困難でもありますので、できるだけ複数の人間がともに入って、みんなで情報を、結論を共有するということで進めておりまして、最終的には決裁とか、先生方に議案として提出をするなどの形で成案をお示をしておりますので、ぜひそういう形で内部でやっているんだということについては、信じていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

岩崎議員:あの、もう議論しませんけど、信じません。そんなもの。いいですか。それは国会でだってやってるじゃないですか。記録隠しちゃうんだから。だってね、緊急輸送路をね、廃止するっていう重大問題ですよ。その協議をした記録も無いなんてこんなバカな話しはないですよ。これ行政としてこんな状態を放置したらダメですよ。この事は厳しく指摘しておきたいと思います。

1つひとつ何らかの改善是正処置を

岩崎議員:ここで、ちょっと冷静になって。
 リスクの記載漏れ、それから優柔不断、判断のミス、こういう手抜かりを今、具体的に指摘してきました。これ副市長もよく聞いていただいたと思うんです。これ1つひとつ何らかの改善是正処置が必要だと思うんですよ。それぞれについてどうするのか。副市長、ちょっと丁寧に答えてください。

渡辺副市長:それぞれについて今、具体的にということは、また検討したしますけれども、先ほど申し上げた通り、私の基本的な考え方は災害対策の重要性、市民の関心の高さ、様々な施策との関連、それにおいても上位計画的に配慮しなければいけないこと。そういうことをふまえまして、先ほど当局の方でお答えした、ミスとか漏れとか、これは本当にあってはならないことで、申し訳ないとお詫びを申し上げます。
 今後そういうことが無いように、私ども副市長はもとより、局長部長などですね、より上位の責任職においてしっかりとチェックもしますし、確認もするようにして、漏れが無いように努めてまいります。

岩崎議員:ぜひしっかりよろしくお願いします。是正処置を取っていただいてですね。危機管理室が冒頭でも言いましたように良くがんばっているわけですよ。だからがんばっているところで、市民の安全安心を守る役割を一層果たしていただくことを期待して質問を終わります。


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