発行物
2016年7月13日

「こんにちは横浜市議団です」7.13号

市立中学12校で「ハマ弁」開始
市民の願い「学校給食」に応えられるか

「こんにちは横浜市議団です」2016.6.13号 緑区、青葉区、都筑区の横浜市立中学校12校で予約制の配達弁当「ハマ弁」の提供が、7月1日から先行して始まりました。順次実施校を拡げ、来年1月には全校で実施する予定です。

初日の注文数は1校平均10食以下
 ハマ弁の価格は、ご飯とおかずで360円、汁物30円、牛乳80円です。おかずは2種類から、ごはんは3つのサイズから選べます。献立は、「日本人の食事摂取基準2015年版」に基づいて業者が作り、教育委員会の栄養士がチェックします。学校給食摂取基準には基づいていません。
 注文は、インターネット経由では7日(クレジットカード支払)か10日(コンビニ支払)前、FAXでは前月20日(翌月分)前に申し込み、前払いします。キャンセルは2日前までです。
 1日の生徒の注文数は12校あわせて102食で、7月の申込件数(生徒数)は209人(2.4%、7月1日現在)にとどまっています。1日に白井まさ子・みわ智恵美議員が視察した谷本中学校(青葉区、生徒数725人)でのハマ弁注文数は9食。なお、同校で当日朝注文で、できたてが届く地域業者弁当の販売数は30食でした。

外国・県外産の食材多用
 横浜市立小学校の給食では、市・県内産の食材の使用を増やし、地産地消の取組を進めています。国の「第2次食育推進基本計画」でも、2015年度までに学校給食の国産食材を80%以上にする目標が示されました。
 一方、ハマ弁の7月使用予定食材一覧表には、外国・県外の名前がずらり。肉類はウインナーを除いて全て外国産、魚類も焼きあごと小女子以外は外国産。野菜は国内が多いものの、ブロッコリーとカリフラワーはエクアドル、冷凍グリーンピースとミックスベジタブルはアメリカ産。神奈川県内産は、生揚げ、中華だし、コーンポタージュの素、かぼちゃだけです。エビフライ(タイ、ベトナム)やロースカツ(アメリカ、カナダ)などの加工品も12種類載っています。

(食材についてはこちら「2016年7月ハマ弁使用予定食材」をご覧ください)

市内業者は1社のみ
 ハマ弁の事業者は、JTBグループ企業の㈱JMC(本社は東京都)です。同社が全体を統括し、㈱わくわく広場(同東京都)が献立作成や衛生管理指導等を行い、㈱美幸軒(同川崎市)、ハーベスト㈱(同横浜市)、エンゼルフーズ㈱(同東京都)が弁当の製造、配達、回収等を行います。

市民の願いとは大きくかけ離れ
 学校給食と位置付けて配達弁当を実施している県内自治体では、主食・副食・牛乳で1食300円前後です。就学援助の適用世帯には費用負担がありません。
 横浜市は、選択肢を増やし昼食の充実を図ったと胸を張っていますが、市民の願いとは大きくかけ離れています。

7月1日のハマ弁
写真左は、7月1日のハマ弁。メニューは、ハンバーグ又はタラのムニエル(写真はタラ)、スウィートキャロット、キャベツとウインナーの甘酢和え、マッシュポテト、ほうれん草のソテー、コーンポタージュ、ごはん。「おかずは家庭弁当が冷めた感じで、味は薄味でヘルシー」(試食したみわ智恵美議員の談)。
おかずが入ったコンテナ おかずは右のコンテナに入れられ、冷却して運搬。ご飯と汁物は60度以下にならないように保温して運ばれます。

◇週刊ニュース「こんにちは横浜市議団です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。
「こんにちは横浜市議団です」2016.7.13号(PDF版)


新着情報

過去記事一覧

PAGE TOP