議会での質問・討論(詳細)

2019年2月25日

■消防局(みわ智恵美)

◆みわ委員 日本共産党のみわ智恵美です。

委員長、スライドの使用をお願いいたします。

○藤崎委員長 はい、どうぞ。

◆みわ委員 日ごろより、市民の安全安心、まさにこれに命がけで取り組んでおられる消防職員の皆さんの働き方、執務環境の改善は最優先で行われるべきであるという立場から質問いたします。消防局における女性の消防職員をふやすことについて局としての見解を伺います。

◎高坂消防局長 本市の消防吏員の割合は、現在、女性が約3.6%、男性が約96.4%です。消防行政においても、社会の多様なニーズに的確に対応するためには、男女それぞれの視点を取り入れながら、さまざまな施策を講じていく必要があり、より一層、女性消防吏員の割合をふやしていく必要があると考えています。

◆みわ委員 女性消防職員をふやしていくために、どのような取り組みがされているのでしょうか。

◎高坂消防局長 女性消防吏員をふやすための工夫として、女性の採用確保に向けた取り組みを進めており、具体的には、女性を対象とした就職セミナーを開催し、女性消防吏員が当局についての説明や、参加者との懇談を行っています。また、ソフト、ハード両面から女性消防吏員が働きやすい職場環境づくりを進めており、救助隊員など、女性の活躍する職域を徐々に拡大しております。

◆みわ委員 消防署所を回りますと、なかなか女性消防隊員・救急隊員が当直する環境は厳しいと思います。女性消防職員の当直環境の現状については、先ほど、そもそもつくりが女性隊員がいることを前提としていない中で設備がつくられて厳しいということなのですけれども、女性消防職員の当直施設整備の充実は今後の増員も考えれば待ったなしと考えますが、いかがでしょうか。

◎高坂消防局長 今後も、多くの職場で女性消防吏員が生き生きと活躍してもらうよう、当直施設も含めた執務環境の整備にはしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

◆みわ委員 まだまだ現場の環境は、女性消防職員をどんどんふやせる状況が整っているとは言えないと思います。今、消防の皆さんの過酷な勤務の状況から考えれば、性別を問わず、執務環境の改善が必要だと考えています。その中でも、何度もいろいろ出ておりますが、全体の当直の仮眠室についてが重要だと考えておりまして、これについては、私も港南消防署に行かせていただいて、女性の仮眠室が個室になっているというのも見てまいりましたけれども、今、全体では個室、カプセルベット、パーティション等、どのような割合になっているのでしょうか。

◎松原副局長兼総務部長 仮眠室を有する庁舎100施設のうち、個室化したものが13%、カプセルベットが2%、パーティション区間が33%、カーテン、つい立てによる区画が28%、区画がないものが24%となっております。

◆みわ委員 何もされてない、かなり厳しい状況が多数だということがわかりました。そういう中で、消防局の職員の方々でつくられている職員会からどのような要望が出されているのか、仮眠室についてどう把握しているのか、伺います。

◎松原副局長兼総務部長 職員からは、全ての消防署、消防出張所の仮眠室を個室化してほしいという意見、また、庁舎を新築する際は個室化してほしい、さらにパーティション区画やカプセルベットの整備を進めてほしいといった要望がございます。

◆みわ委員 では、こちらのスライドをごらんください。(資料を表示)まず、つい立てもカーテンもないもの、先ほど示されましたけれども、次は、これはつい立てで仕切られている、こちらもつい立てで仕切られております。こちらはカーテンで仕切られているもので、いずれにしても仮眠をとっている人同士の音や動きはそのまま聞こえる状況です。緊張する出場に備えても仮眠の環境は重要ですから、プライバシー保護の個室化が働いている皆さんから出されているのは当然だと思います。

今のスペースでは到底実現できない個室化の状況なのですが、どこも出張所が2階建てとなっておりまして、これを3階建てにするなど、建て増しで個室化を図ることはできないのか、伺います。

◎高坂消防局長 増築等につきましては、いろいろ法律の制約があると思います。そういうような課題もありますので、なかなかそういう形で進めるのは難しいかと思っておりますが、ただ、委員の御指摘のとおり、体を休めるという環境は整えていかなければならないと思っていますので、庁舎はスペースが狭いという中で、建てかえ、そういうときを捉えてできる、やるというふうに考えております。

◆みわ委員 こちらのスライドをごらんください。これは、神奈川消防署視察で実物を確認したカプセルベットです。空調はそれぞれに効果的に働いています。プライバシーも保たれていると思いました。価格はどのようになっているのでしょうか。また、現在、このカプセルベットは本部のスーパーレンジャー部隊と神奈川消防署の第2救急隊の2カ所8ベッドとなっております。職員、使用されている方からの御意見はどうなっているのでしょうか。

◎高坂消防局長 職員の意見でございますけれども、実際にカプセルベットを使用している職員からは、個室に近いため、体を休めることができるといった声も聞いておりますが、その一方で、仮眠室の改修に当たっては、職員から、カプセルべットよりパーティション区画を希望するという意見が多く出されてもおります。

◎松原副局長兼総務部長 追加の御答弁をさせていただきます。カプセルベットにつきましては、上下でワンセットということになって、これで大体150万円ほどと聞いております。

◆みわ委員 普通のベッドをつくると30万円と聞いておりますので、上下で150万円ということで、ぜひプライバシーに配慮した仮眠室の環境整備が必要と考えますので、進めていただきたいと思います。

次に、1月4日に寿町簡易宿泊所で起きた火災の概要について伺います。

◎林警防部長 本火災は、平成31年1月4日午前6時14分の指令で、ポンプ隊、はしご隊、救助隊、救急隊など45隊165名が出場しました。主な活動は、消火活動、はしご車による逃げおくれた方の救出活動のほか、救急搬送を行いました。この火災により、10階建ての5階において約70平方メートルが焼損しました。また、2名の方が亡くなり、8名の方が負傷しました。

◆みわ委員 大変多くの死傷者が出た事故となりましたけれども、簡易宿泊所の消防設備の基準は、ホテル、旅館、宿泊所となっている規則に当てはめることでいいのでしょうか。

◎坂本予防部長 そのとおりでございます。

◆みわ委員 今回の火災が起きた宿泊所は10階建てで、これは基準ではスプリンクラー設備は要らないということですが、ほかの設備に問題はなかったのでしょうか。

◎高坂消防局長 火災が起きた簡易宿泊所は、消防法令で定める消防用設備等は適正に設置されておりました。また、火災発生時に、自動火災報知設備や消防機関へ通報する火災報知設備が適正に作動したことは確認しております。

◆みわ委員 先ほど、今回の査察が行われた中で、建物には問題がなかったということですけれども、そこで多数の死傷者が出ています。その上に消防設備の不備や避難訓練がされていない簡易宿泊所があったことが報告されました。なお一層問題の深刻さを浮き彫りにしていると思います。年1回は簡易宿泊所に対する査察が行われているのに、いつまでも不備が放置されていることについての見解を伺います。

◎高坂消防局長 不備事項につきましては、繰り返し指導して改善に向けていくという考えでおります。

◆みわ委員 それで事故が起きたときにどうなるのかというのは、本当に命にかかわる問題だと思うのですが、議案関連質疑で明らかにしたところなのですけれども、寿地区の簡易宿泊所には、市全体から生活保護利用の方が500名を超えて集められている現状があります。また、その中には介護が必要な方もかなりの割合でいらっしゃる。また、簡易宿泊所でありながら長期にわたって利用されていて、だんだん介護が必要になってきておられる方の現状があります。65歳以上の方の住んでおられる割合がこの地区では55%など、さまざまな要支援の状態の方が点在しています。簡易宿泊所としての消防設備には問題があるところもあり、避難訓練も実施されていないところもある。しかし、車椅子利用の方もかなりの割合で宿泊されております。いざ災害時に避難となれば、まことに厳しい現状があると考えますが、寿地区における防火、防災に加えて、リスクが高いという認識のもと、住民の安全安心という点での取り組みについて副市長の見解を求めます。

◎小林副市長 簡易宿泊所は、基本的には一時的な居所、居場所ということでございますけれども、現実問題はなかなか簡単にはいかないということもございまして、介護が必要な方も含めて、生活上の課題を抱えているために、地域の人からさまざま御支援を受けながら長年にわたって居住している実態については、私どもも認識してございます。こうした状況の中で、行政として、今後ともということでございますが、消防局、保健所、建築局と合同立入検査はしっかりやっていかなければならないと思っています。そうした安全安心をしっかり確保していきながら、関係局が連携しながら取り組んでいきたいと思います。

◆みわ委員 連携をしながらということですが、市としての根本の解決策については、福祉の角度からもさまざまに取り組むべき課題があるのですが、現状は、まず安全安心のまちに、避難が要援護者対応で行われなければならないと思っています。寿地区の簡易宿泊所については、決められた消防設備では終わらないという認識があるということはわかりましたが、この点での踏み込んだ具体的な対策が必要だと思います。改めて、対策をとっていくのかどうか、副市長、見解はいかがでしょうか。

◎小林副市長 関係局と連携して必要な対応を検討していきます。

◆みわ委員 よろしくお願いします。

次は、市内の重要文化財の防火対策強化について伺います。

2009年、戸塚区東俣野町で発生した文化財火災の概要と過去10年間の市内で起きた文化財火災発生状況を教えてください。

◎坂本予防部長 戸塚区東俣野町にある旧住友家俣野別邸の火災の概要ですが、出火日時は、平成21年3月15日午前4時37分ごろで、木造2階建て、延べ面積651平方メートルの母屋を含む計4棟828平方メートルが焼損しました。人的被害はなく、出火原因は不明となっています。過去10年間ではこの火災も含め2件発生しており、もう1件は平成25年10月16日に、金沢区富岡東の旧川合玉堂別邸で火災が発生しております。

◆みわ委員 重要文化財の焼失ということで、本当に重大なことだったと思うのですが、重要文化財の建物が点在する三溪園について伺います。この中には、さまざま複数の建物が点在しております。この中でも、用途区分と立入検査実施基準にはそれぞれ違いがあるのでしょうか、対応を伺います。

◎坂本予防部長 三溪園の臨春閣や旧燈明寺三重塔など13棟について重要文化財として取り扱っています。このほか、待春軒や三溪園茶寮等は飲食店、三溪記念館は博物館など、それぞれの建物の使用形態に応じて取り扱いを行っております。立入検査は5年に1回以上を基本としていますが、国際会議や大規模イベントなどの開催による要人の来園や、多数の来園者が見込まれるときには、その都度、立入検査を行っております。

◆みわ委員 重要なときにはされるということですけれども、広い庭園の中にさまざまな建物が点在しております。不特定多数の方が訪れることから、定期的な立入検査以外にも防火管理をそのときには手厚くと言われましたけれども、日常的に手厚くする必要があると考えるのですが、いかがでしょうか。

◎高坂消防局長 文化財を火災や地震などから守ることを目的としまして、毎年1月26日の文化財防火デーには、火災の発見、通報、避難、文化財搬出などの総合的な訓練を実施しております。そのほか関係者には設置されている消防用設備等の取り扱い指導等を行っております。また、消防隊や消防団が災害発生時に的確な活動ができるよう、事前に警防上の観点からの現地確認や訓練などを文化財防火デー以外のときにも行っております。

◆みわ委員 市内の重要文化財は市民共通の財産です。次の世代に引き継いでいくためにも、さらなる防火対策を強化することが必要だと考えますが、市として対応していく課題について副市長、見解を伺います。

◎小林副市長 先人から引き継いだ文化財については、本当に大事な宝物です。それはしっかり後世に残していかなければならないと認識しております。そのための対策については、今消防局長ほかから答弁したように、日ごろから徹底してしっかり守っていくのだ、防火していくのだといった意識を持って対応に当たっていきますので、引き続きそうした対応に努めてまいります。

◆みわ委員 よろしくお願いしたいと思います。三溪園の正規職員は11名、年362日開園しているということで、多くのボランティアの方々によって支えられています。今、年1回の文化財防火デーに限らず、きちんと出場、動けるように見に行っているということですので、チームワークで職員の方々ともあわせて取り組んでいただきたいと思います。求めまして、終わります。

ありがとうございました。

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