議会での質問・討論(詳細)
2018年10月22日

■道路局(古谷やすひこ)

◆古谷委員 古谷靖彦です。日本共産党を代表して質問させていただきます。
 委員長、スライドの許可を願います。
○酒井[誠]委員長 はい。
◆古谷委員 鶴見区の県道川崎町田線にかかる矢向第一陸橋のバリアフリー化の問題で質問いたします。
 横浜市と川崎市の境にある矢向のまちは、線路で分断されているまちです。町内に9つもの踏切があります。そんなまちが、人口が急増して、小学校ができたり、特別養護老人ホームも3つ新しくできたり、障害者の入居施設や病院などの施設が次々とできています。その主要な施設のほとんどが、最寄りの駅から県道川崎町田線を通って、今回問題にしております矢向第一陸橋を通らなければ、行くことができません。しかし、その道路には歩道が設置されていません。
 (資料を表示)スライドの1をごらんください。JR尻手駅から来る側には歩道が設置されておりません。反対側には設置されています。
 次のスライドをごらんください。歩道がある側は、ちょっと暗いですけれども、両側にきちんと歩道が敷設されています。歩道がない側はこういう状態で、車道のところに自転車がふくそうしたり、あるいは、歩行者もふくそうしたり、こういうことが常態化しています。歩道がない側には、下を歩いていくと、40段の階段がその先には待っています。3階建て相当を上がらなければなりません。
 次のスライドをごらんください。高齢者が自転車を上げるには、非常に厳しい斜路が待っています。
 次のスライドは、ベビーカーを抱えて、上からおりている姿です。
 そこで、局長に伺いますが、車椅子利用者やベビーカーの利用者はこの橋のどこを通ればいいのか、伺います。
◎乾道路局長 どうぞよろしくお願いします。
 矢向第一陸橋の東側の歩道ですけれども、階段となっておりますので、車椅子などの通行には迂回が必要となってございます。また、矢向第一陸橋でございますけれども、車両用防護柵、ガードレールを設置している関係で、歩道の有効幅員が2メートル未満となってございます。車椅子やベビーカーを利用されている方には御不便をおかけしているということを認識してございます。
◆古谷委員 実際、斜路を自転車、ベビーカー、あるいは歩行者がふくそうしている状態なのですが、この橋は今安全な状態なのでしょうか。
◎乾道路局長 橋につきましては、今御答弁申し上げたとおり、歩道はございますけれども、若干幅員が狭い状況になっています。矢向第一陸橋の東側、尻手駅側ですけれども、川崎町田線本線上には歩道がございません。側道を御利用いただいて、階段を御利用いただくという状況で、そういう点では、バリアフリー化になっていないということを認識してございます。
◆古谷委員 このままの現状というのは放置することができないと思いますが、ぜひ改善が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
◎乾道路局長 歩行空間のバリアフリー化の方策といたしましては、歩道の設置、また、高低差を解消するスロープ、エレベーターの設置が考えられます。なお、沿道に住宅等が密集してございますので、多くの制約がある状況でございます。
◆古谷委員 次のスライドをごらんください。こういう形で、きつい階段を上がれない方は斜路を歩いていくということになります。
 次のスライド、8をごらんください。矢向第一陸橋を越えないといけない主要な要援護施設は本当にたくさんあります。
 局長、バリアフリー法に照らして対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎乾道路局長 バリアフリー基本構想の策定に当たりましては、課題の確認、また策定時期の調整などについて、これまで各区とともに進めてきているところでございます。鶴見区内のバリアフリー上の課題につきましては、区も認識してございます。したがいまして、今後の進め方について区と連携して検討していきたいと思っています。
◆古谷委員 ぜひ区にも積極的に働きかけていただきたいと思いますし、エレベーターの設置もあわせてお願いしたいと思います。
 この橋は1963年にできて、一日3000台の車が行き交う古い橋です。バリアフリー化の対応だけではなく、利便性の向上のための対策も進めるべきだと思いますがどうか、伺います。
◎乾道路局長 先ほども御答弁申し上げましたけれども、矢向第一陸橋につきましては、歩道が狭いということで現在補修設計を行っていまして、この中で歩道の幅員確保について検討していきます。また、矢向第一陸橋の東側でございますけれども、沿道に住宅が密集していることなど、多くの制約がございます。すぐに対応することは難しい状況ですけれども、鋭意引き続き検討すべき課題ということで認識してございます。
◆古谷委員 道路局においても、この問題は継続的に解決を図るような場をぜひつくっていただきたいと要望しておきます。
 横浜市の中でも有数の人口急増地域である、川崎市との市境にある矢向のまちというのは、この橋が大きなバリアとなって、一体性を欠いたまちとなっています。少なくとも要援護者をたくさん抱える施設が橋の向こうにあって、そこに行くバリアのように40段の階段が塞がっているという状況を改善するように、エレベーターの設置も含めて対応するように求めて、質問を終えます。


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