議会での質問・討論(詳細)

2019年9月30日

■消防局(宇佐美さやか)

◆宇佐美委員 宇佐美さやかです。日本共産党を代表し質問します。よろしくお願いいたします。
 まず初めに、住宅用火災警報器の設置が義務化され10年が経過し、取りかえや電池交換が必要な時期となりました。住宅用火災警報器の必要性と電池の交換や機器の取りかえの必要性を確認させていただきたいと思い、質問させていただきます。
 2006年に新築住宅、2011年からは既存住宅にも火災警報器の設置が義務化されました。設置が義務化されたことで火災件数は減少したと聞いておりますが、義務化以降の火災件数の推移を伺います。
◎名取予防部長 新築住宅に設置義務となりました平成18年の住宅火災でございますが、429件でございました。既存住宅にも設置義務となった平成23年は372件でした。平成30年には276件となり、設置義務化から12年間で153件、36%の減少となっています。
◆宇佐美委員 火災件数が減少傾向にあるのはいいことですが、この住宅用火災警報器の有効性はどれくらいあるのか、伺います。
◎名取予防部長 設置義務化となりました平成18年の住宅火災における焼損面積は6356平方メートルありましたが、平成30年には3593平方メートルとなり、43%減少しております。また、住宅火災警報器が鳴動して早期に発見することができた奏功事例ですが、平成19年から平成30年までの12年間で264件ございます。
◆宇佐美委員 先ほどの委員への答弁で、市内での住宅用火災警報器設置率は3月で86.3%ということですが、なかなか100%にならない要因の一つとしては、設置場所が天井や高いところになることから、高齢でひとり暮らしの方、高齢者だけの世帯やひとり暮らしで障害をお持ちの方が自力で設置するということはなかなか困難ではないかということが想像ができるのです。有効性が実証されているのですから、自力で警報器を設置できない方への対応が求められていると思いますが、何か対応されているのか、伺います。
◎高坂消防局長 委員のお話のとおり、住宅用火災警報器は高い場所に設置とかというような御意見も寄せられておりましたので、住宅用火災警報器の取りつけが困難な高齢者、それから障害者等の方々が取りつけ支援を希望する場合には、消防署に連絡をいただければ、消防職員が出向いて住宅用火災警報器の取りつけをお手伝いしております。
◆宇佐美委員 各消防署に相談していただけると設置してくださるというのは本当にありがたいと思いますが、その事実を知らない方もまだ多いのではないかと思います。そして、警報器設置から10年が経過すると、電池の交換や機器の交換などが必要になることも周知を徹底していただく必要があると考えます。
 住宅用火災警報器の設置の普及や機器の点検、さらに更新に向けて今後どう取り組むのか、伺います。
◎高坂消防局長 昨年度から春と秋の火災予防運動の初日を住宅用火災警報器の市内一斉点検の日として定めたほか、本年9月には住宅防火・防災キャンペーンを展開しまして、住宅用火災警報器の設置や点検、更新などについて広報を行っております。また、消防職員が高齢者宅に直接伺います防災訪問の際にも、住宅用火災警報器の設置等についてアドバイスを行っております。今後も、キャンペーンや防災訪問の内容を工夫しながら、あらゆる機会を捉えて積極的に周知していきたいと考えております。
◆宇佐美委員 あらゆる機会を通してということで、もう過ぎてしまったのですが、敬老の日とかに町内会や自治会がプレゼントを配っています。そういうプレゼントと一緒にお知らせを配っていただくなどの工夫も必要ではないかと考えています。先ほど訪問もされているということですから、それと同時に検討を要望させていただきます。
 さて、消防の皆さんは、火災のときだけでなく事件や事故でも出場されます。9月5日の私の地元神奈川区の京急線神奈川新町駅に隣接した踏切で大型トラックと列車が衝突するという事故が起きてしまいました。運転手の男性が亡くなられたことに心から哀悼の意を表しますとともに、けがをされた方々には心からお見舞いを申し上げます。
 改めて、この事故の概要を伺います。
◎林警防部長 京浜急行の神奈川新町駅近くの踏切内で、大型トラックと下り線の快速特急列車が衝突したものです。なお、この事故により、大型トラックは炎上、列車は先頭車両から3両が脱線し、死者が1名発生したほか、負傷者30名を救急搬送しました。
◆宇佐美委員 テレビや新聞でごらんになられた方が多いと思いますが、かなり大規模な事故になってしまいました。この事故に出場した部隊はどのような部隊だったのか、伺います。
◎林警防部長 消防隊、救助隊、救急隊など合計54隊211名が出場しました。また、市内の2つの医療機関から横浜救急医療チーム、通称YMATが出場しました。
◆宇佐美委員 私は、事故の2時間後に現場に伺いました。先ほどありましたように、事故により火災が発生していると聞きまして、心配だったのですが、13時ごろに鎮火されたと聞いて少し安心したのですが、このような事故による出火、そして多くの負傷者が出てしまったというような複合的な大きな災害にどのような活動方針をとられたのか、伺います。
◎高坂消防局長 まず、通報の段階で運行中の列車の火災、燃えているという情報と、負傷者が多数発生しているという情報がございましたので、災害概要、まず避難状況の情報収集、それから大型トラックと列車の消火、負傷者の救出と病院搬送を活動方針としました。特に負傷者につきましては、緊急度、重症度に応じた対応と病院への早期搬送などを各部隊に徹底いたしました。
◆宇佐美委員 隊員の皆さん、救出活動や病院への搬送など、現場の調整はかなり大変な御苦労があったのではないかと思います。当日、現場には、先ほどおっしゃっていただいたYMATのベストを着た先生方を見ました。YMATの皆さんの災害時の連携というのは今回うまくいったのでしょうか、伺います。
◎高坂消防局長 YMATの医師等は、負傷者等の治療や搬送の順位を決めるトリアージ、点滴等の医療行為、病院への受け入れ要請など消防と連携した医療活動に当たっていただきました。また、多数の軽症者を同時に搬送した大型バスタイプ、輸送隊と申しているのですが、そちらに同乗していただきまして、搬送中の負傷者の容体管理も行っていただきました。消防と医療が現場の指揮本部で連携したことにより、負傷者を速やかに病院に搬送することができました。本当に多数の負傷者を2時間以内に病院のほうにつなげることができたというのは、やはり、これは日ごろの訓練等々、そういう成果が出たのかなと思っております。
◆宇佐美委員 私がちょうど駆けつけたときには大きなバスでけがをされた方々が運ばれるところだったのですけれども、今回の事故では、消防だけでなくいろいろな機関が協力して、かなり長い時間、対応に当たられました。事故当日は、私の記憶ですが、かなり気温の高かった日だったように思います。酷暑のもとでの隊員の皆さんの安全管理や活動上で何か課題があったのか、伺います。
◎高坂消防局長 当局では、酷暑下の活動が長時間に及ぶ場合、当日の気象データをもとに、隊員の活動交代と水槽などを活用した体の冷却を計画的に実施しております。今回は、その水槽を設置するスペースを確保することが難しいという状況でしたので、現場付近の事業所から冷房設備のある部屋を提供いただきまして、隊員の熱中症対策を有効に行うことができたと思っております。
◆宇佐美委員 今回、近くに看護学校の建物があって、クーラーをお借りできたということでよかったと思うのですが、現場で多くの消防隊員の皆さんの活動を目の当たりにして、危険と隣り合わせで迅速な消火活動、そして救護活動をされていた皆さんに本当に感謝を申し上げます。このような事故が二度と起こることのないようにということで、私たちは踏切と並行している道路への進入禁止などを県議会議員とともに県警に申し入れる予定としています。
 さて、日々訓練を怠ることなく24時間勤務している消防隊員の皆さんが待機している消防署所の執務環境改善は、過酷な現場だからこそ急務だと考えています。ですから、毎年のように予算要望でも私たちはお願いしていますが、昨年度の執務環境改善の取り組みはどうだったのか、伺います。
◎松原副局長兼総務部長 平成30年度は、仮眠室のパーティションによる区画化、また女性当直室の改修を進めるほか、トイレの洋式化や温水洗浄便座への交換、また事務室のフリーアドレス化などを実施いたしました。
◆宇佐美委員 本当に全部大事なことだと思うのですが、少しずつという感じで、ちょっと残念な気がします。執務室環境改善については隊員の皆さんから要望が出ていると聞いています。その要望にはどのようなものがあったのか、伺います。
◎松原副局長兼総務部長 職員からは、さまざまな機会の中で要望があり、また、うちも局長が直接聞いているという状況にはございますが、トイレや浴室の改修、あるいは事務室や仮眠室などのブラインドの交換、また仮眠室のプライバシーの確保、あと空調機器の更新、また事務室や仮眠室などの換気扇の改修などといったさまざまな改善要望が挙がっております。
◆宇佐美委員 では、そういった要望に対して今年度どのような改善を図るのか、伺います。
◎高坂消防局長 今年度は、引き続きトイレの洋式化や温水洗浄便座への交換を進めておりまして、対象とした消防署所の改修を全て終える予定でございます。私も出張所、各1カ所になるのですが、それを巡回しまして、職員とちょっと意見交換をしながら、やはり改善要望が多いということも認識をしております。また、職員からの要望の多かった事務室や仮眠室等のブラインド交換も現在進めているところでございます。
◆宇佐美委員 頑張って聞いてくださっているのはありがたいのですが、私はことし、地元の神奈川消防署を視察させていただきました。神奈川区役所に併設されているこの建物は、1964年に建てられたと聞いています。ほかにも老朽化している施設があるということですが、こういったところでの執務環境改善を進める上での課題と今後の対応をどうするのか、伺います。
◎高坂消防局長 既存の庁舎のスペースが狭いため、特に仮眠室の個室化や女性の当直施設の整備が難しい状況がございます。これらについては、庁舎の建てかえ等の機会を捉えて進めていきたいと考えております。
◆宇佐美委員 建てかえの時期とかでなく、何か工夫できることがあったら考えていただきたいと思います。
 執務環境改善だけでなく、要望し続けている項目で、どうしても外せないのが消毒室です。感染症などの拡散を防ぐだけでなく、隊員の健康を守るためにも必要です。現在の消毒室の整備状況を伺います。
◎松原副局長兼総務部長 平成31年3月末現在で、18区のうち17区で26カ所を整備しております。また、今年度は泉区の岡津消防出張所と新設をする保土ケ谷消防署の2カ所に整備をする予定でございます。なお、岡津消防出張所に整備をすることで、18区全てに消毒室が整備される予定となっております。
◆宇佐美委員 やっと各区に最低1カ所ということで整備されるところまできましたが、私は全ての署所に整備していただきたいと考えます。今後の消毒室の整備の考え方を伺います。
◎高坂消防局長 本年度中に各行政区に1カ所以上の整備が完了する予定でございます。引き続き整備を進めたいと考えておりますが、消毒室の整備に当たりましては約30平米の床面積が必要でございまして、既存庁舎や既存の敷地では必要な面積の確保が難しいという状況がございます。建てかえ等の機会を捉えて整備していきたいと考えております。
◆宇佐美委員 敷地の問題などの課題は給食室と同じだと思っていて、さいたま市では、2階建ての給食室を教育委員会が物すごい努力をして設置しているのです。その学校に合った設計をして、本当に工夫を凝らして整備していました。本当に必要だと考えるならば、何らかの工夫ができないか検討していただいて、早期に全ての署所に消毒室の整備を要望します。
 体を常に酷使し、常に緊張状態にある消防隊員の皆さんの執務環境改善の次に大切なのは、食事などの健康管理だと考えています。職員の健康に関する状況と課題は何か、伺います。
◎高坂消防局長 特に当直勤務をする職員につきましては、常に災害出場に備えておりまして、精神的なストレス負荷が大きいこと、災害出場などにより食事時間が不規則になること、体力を使う業務が多いため高カロリーで塩分量が多い食事となる傾向があることという現状がございます。これによる課題として、脂質や血圧が高いなど生活習慣病のリスクが高くなっていることが挙げられます。
◆宇佐美委員 2年前から食事指導に大きな役割を果たしている保健師さんが配置されましたが、保健師と取り組んだことは何か、伺います。
◎高坂消防局長 栄養指導を含めまして、健康教育や健康相談窓口の設置、職員が休職、復職する際の事前相談や事後のフォロー、局内のイントラネットを活用した健康情報の発信など、職員に寄り添ったさまざまな健康への取り組みを行っております。
◆宇佐美委員 いろいろ取り組んでくださっていますが、では健康管理に係る今後の取り組みは何か、伺います。
◎高坂消防局長 生活習慣病のリスクが高いことを踏まえまして、食事のとり方やアルコールの飲み方など、生活習慣の改善に着目した特定保健指導を引き続き職員共済組合と連携をしながら実施してまいります。また、健康診断の結果、病院での受診が必要となった職員に対して受診勧奨を行うとともに、今後は保健師が中心となって、未受診者に対するフォローをより強化していきたいと考えております。
◆宇佐美委員 食事の大切さの認識が一致できたのはいいのですが、視察の際に、隊員さんが食事をつくる調理場も見せていただきまして、どういったものをつくるかを聞いたところ、やはりお肉料理で丼物が多くなってしまうということでした。栄養バランスや、おなかのもちのいい食材などを使ったレシピなどを作成してもらえるように管理栄養士さんなどに依頼するなど、体内から健康維持ができるような工夫が必要だと思います。検討していただくことを要望します。
 体内の健康ということでは、ことし7月1日から改正健康増進法が施行されました。これにより行政機関は第一種施設と分類され、施設敷地内禁煙となりました。現在の局の受動喫煙防止対策はどうなっていますか、伺います。
◎松原副局長兼総務部長 改正健康増進法では、行政の庁舎は原則敷地内禁煙となりました。ただし、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置がとられた場合は、喫煙場所を設置することができるとされましたので、これに基づきまして消防署などにおいて必要に応じて喫煙所を設置しているといった状況でございます。
◆宇佐美委員 消防署も禁煙となったと聞いているのですが、改正法を受けての局としての考え方を伺います。
◎高坂消防局長 消防局では、国の通知において、受動喫煙による健康への影響が大きいとされる患者、傷病者等と接する機会があること、喫煙者と非喫煙者が24時間同じ庁舎内で勤務をしていることという実態を踏まえまして、受動喫煙の与える影響を組織はもとより個々の職員においても十分理解し、適切な対応をとらなければいけないと考えております。
◆宇佐美委員 消防局では喫煙率は28.5%と聞いていますが、敷地内禁煙に向けてこれから何か取り組んでいくのか、伺います。
◎高坂消防局長 現在、法改正の趣旨や受動喫煙の影響等に関する職員啓発用の資料を作成し、消防署等における研修、職員の禁煙を支援するための禁煙相談会などを行っています。これは先ほど申し上げました保健師が中心となって対応していただいております。また、こうしたことを積み重ねながら職員の受動喫煙への理解も深め、敷地内の喫煙所のあり方についても検討を進めてまいります。
◆宇佐美委員 執行から間もなく3カ月たちます。喫煙者にとってはちょっとつらい日々が続いているのではないかという想像ができるのですが、禁煙者のストレス軽減なども検討していただき、せっかくの禁煙の機会が遠のくことのないようにしていただきたいと思います。
 最後に、374万市民の安心安全のために毎日活動されている皆さんに感謝を申し上げ、質問を終わります。

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